日本初のサンタかも!? 明治時代のサンタさん「さんたくろう」って誰?120年前の物語に登場、相棒はトナカイではなくロバ
私たちの生活のなかで、当たり前になった“クリスマス”。山口市によると、1552年、現在の山口市でクリスマスパーティーが開かれたのが最初といわれています。 そして、日本の物語に初めてサンタクロースが登場したのが、今から120年以上前の1900年(明治33年)。
「さんたくろう」という物語のなかで、登場しています。雪山で倒れた旅人を助けたり、お父さんの看病をした8歳の少年・峰一に“サンタクロース”が、手紙とプレゼントを枕元に置いてくれるというストーリー。 物語の中では、“サンタクロース”が峰一に宛てたお手紙の内容も書かれていました。 「よく神様の教えを守り、お父さんを助けて、旅人の命を助けたり、誠に感心な子でありますから、この贈り物をあげます」
この手紙の中で、“サンタクロース“が名乗っていたのは、「北国(ほくこく)の老爺(おやぢ)三太九郎(さんたくろう)」というなんとも和風な名前!
さらに、挿絵では「北国の老爺」こと三太九郎さんの姿も描かれていました。ヒゲをたっぷりたくわえ、ツリーのようなものを持った三太九郎さん。隣では、トナカイではなく“ロバ”の相棒が、おもちゃの入ったかごを運んでいます。 「さんたくろう」の物語は、国立国会図書館のウェブサイトにて、だれでも読むことができます。気になる人はチェックしてみては。