【日本ハム】戦力外通告受けた江越大賀、清宮らと別れの握手「楽しい２年間」新庄監督に感謝
日本ハムは22日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で江越大賀外野手（31）、黒木優太投手（30）、福田光輝内野手（26）に来季の契約を結ばないことを通達した。3選手とも今後は未定。今年6月に右肘内側側副靱帯（じんたい）再建術などを受けてリハビリ中の安西叶翔投手（19）は来季の支配下契約を結ばないことを通達され、育成選手契約の打診を受けたもようだ。 【写真】万波らと別れの握手を交わした江越大賀 ◇ ◇ ◇ スーツ姿で2軍施設から出てきた江越は、笑顔で清水や清宮、万波らと別れの握手を交わした。その1時間ほど前に戦力外通告を受けた。「5月、6月ぐらいからずっとファームにいて…そのつもりではいたんで。もちろん1軍を目指してやっているっていうのはありましたけど、そうかなと思いながらやっていたんで、特に驚きとかはないです」。球団の決断を潔く受け止めた。 新庄監督がまだ「BIGBOSS」だった就任1年目の22年シーズンが終わった直後に阪神から移籍した。指揮官からは打撃で熱血指導を受け、昨季は自己最多の100試合出場で5本塁打、13打点をマーク。外野の守備固め、代走でも重宝されたが、今季は打撃も上向かず2軍生活が長かった。大きな期待をかけてもらった新庄監督には「感謝しています。声かけてもらってファイターズに来られて、すごく楽しい2年間でした」と笑顔で話した。 日本ハムでの2年間で一番の思い出は「そうですね…去年の交流戦の阪神戦は自分の中でもすごく楽しかったです」。エスコンフィールドで古巣と初対戦となった23年6月9日の交流戦。阪神OBの新庄監督による粋な計らいで「1番中堅」でスタメン出場し、4回に西純から4号ソロ。試合後はお立ち台にも立って阪神ファンからも声援を受けた試合を真っ先に挙げた。 今後については現役続行を目指すか否かも含めて「まだ全然決めてないです」とした。昨季は開幕前に右手首、開幕直後に左肋骨（ろっこつ）を骨折しながらでも試合に出続けた不屈の闘志の持ち主も、ここで1度、野球人生を小休止。「家族と相談しながら決めます」。まずはじっくりと考える時間をつくって、自らの去就に納得のいく結論を出す。【木下大輔】
