【センバツ】神村学園、広陵…夏春連続出場8校の躍進の鍵を握るキーマンたち! 昨年優勝「山学パターン」の再現なるか?
140キロ左腕2人擁する八戸学院光星、センターラインが残る北海も盤石な戦いを期待
八戸学院光星は二枚看板・147キロ左腕・洗平 比呂投手(2年)と148キロ左腕・岡本 琉奨投手(2年)の2人は昨夏の甲子園でも登板し、8強を経験。甲子園のマウンドを知っており、守備、投手優位のセンバツにおいては大きなアドバンテージになる。今年は前チームと比べると打力は落ちるが、この2人が点を与えない投球をすれば、二季連続の甲子園ベスト8以上も期待できる。 21年から23年まで3年連続の夏の甲子園出場の明豊は、1番ライト・高木 真心外野手(2年)、昨夏の甲子園では6番ファーストで現在は外野の石田 智能外野手(2年)が残り、昨夏甲子園を経験した野田 皇志投手(2年)は140キロ超えの本格派右腕だ。 明豊の各打者は対応力が高く、好投手に対してもどういう準備をすればいいか理解している。前チームの4番打者・木下 季音外野手(3年)は甲子園での取材で「自分は変化球を狙って、ストレートは反応で打っています。140キロぐらいならば、狙い球にしないと打てない速さではないので、変化球を待っている感じです」と140キロ台の速球については脅威に感じていなかった。明豊のレギュラーは、木下に限らず、それが基準だろう。 北海では昨夏、1番センター・片岡 誠亮外野手(2年)、5番ショートの幌村 魅影内野手(2年)、8番ライトの宮下温人外野手(2年)、9番キャッチャー・大石 広那捕手(2年)が残り、片岡は不動の1番、幌村、宮下はそのまま主軸へ成長。大石は1年生エースの松田 収司投手の持ち味を上手く引き出した。センターラインが残っており、松田の安定感も絶大で、全国の強豪校と戦える戦力は揃った。 近江はエース・西山 恒誠投手(2年)が甲子園でリリーフ登板。中村 駿介内野手(2年)は3番サードで出場した。西山はそのまま絶対的なリリーフへ成長し、昨秋、近畿大会初戦の興国(大阪)で76球完封勝利を挙げ、準々決勝の京都国際戦では1失点完投負けとなったが、制球力抜群の投手へ成長。センバツでも好投が期待される。中村は1番センターとなり、昨秋の近畿大会では8打数3安打を記録した。 この8校の躍進はなるか。昨夏の甲子園を経験したチームらしい力強い戦いを見せることができるか注目だ。