線路にゆがみ 猛暑が影響か レールの温度が55℃を超えた場合は点検→今年度は7月8月で「24日間」観測
RKB毎日放送
大分市のJR日豊本線では17日、線路にゆがみが確認され、3時間にわたって運転見合わせとなりました。暑さが影響している可能性があるということです。暑さによる線路のゆがみとは?状況と対策について、鉄道事業者に話を聞きました。 【写真で見る】線路のゆがみが確認され復旧作業を行う様子 ■レールのゆがみ「数ミリ単位」で運行できない可能性も 17日午後、大分市のJR日豊本線で線路にゆがみが確認され、一部区間で約3時間にわたって、運転見合わせとなりました。 JR九州によりますと、日中の暑さの影響で線路がゆがんだ可能性が高いということです。 暑さによる線路のゆがみとはいったいどんなものか?西鉄の担当者に話を聞きました。 西鉄鉄道事業本部施設部線路課 小柳賢史係長「線路はレールのゆがみ等をミリ単位で管理をしていますので、数ミリでも運行できないような状況になる可能性はあります」 今年西鉄では暑さによる線路のゆがみは1件もありませんでしたが、暑さが続いているため点検は毎日行っています。 西鉄鉄道事業本部施設部線路課 小柳賢史係長「鉄道会社によって様々決まっておりますけれども、当社の場合は(レール温度が)55℃を超えた場合は点検をするということになっています」 Q今年は55℃を超える日は多かった? 「55℃を超えるケースも多かったです。甘木周辺とかが特に温度が高いような状況が続いておりましたし太宰府に関しても55℃を超えたところでいくと過去からの流れで見ると今年は特に多いかなというような状況ですね」 西鉄によりますと、7月・8月の期間で天神大牟田線でレール温度が55℃以上になった日数は2021年度は15日、2022年度と23年度は13日。2024年度は最も多い24日間観測されています。 レールの温度はリアルタイムで計測。55℃以上を観測すると、自動で保線担当者にメールが届くシステムを採用し、すぐに対応できるようにしています。 レール温度が55℃以上になったとしても、すぐにレールがゆがむことはありませんが、猛暑が続く今年は毎日点検を行っています。
レールのゆがみや異変は、目視で1ミリ単位で検査、また、ハンマーを使いいつもと違う打音・異音を検査しレールの変形を測定します。 検査は日中に行われるため、作業員は熱中症に気を付けながら列車の安全対策をしています。
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