小児がんに関心持って 沖縄・浦添市の金城さん 娘の思い継ぎ啓発活動
2月15日の国際小児がんデーを前に、公益財団法人「がんの子どもを守る会沖縄支部」は11日、小児がんの現状を知ってもらおうと、啓発イベントを那覇市おもろまちのあっぷるタウンで開いた。同会代表の金城敦子さん(53)=浦添市=は、自身も5年前に娘を亡くしたといい、娘の思いを継ぎ、小児がんの理解拡大や、患者や家族がつながる場をつくる活動に取り組んでいる。 【写真】金色のリボンを身に着け連帯 「小児がん」沖縄初の啓発イベントを開催
国内では毎年2千人以上の子どもたちが新たに小児がんと診断、治療が行われている。金城さんは、娘の有里(ゆうり)さんを急性リンパ性白血病で2019年に亡くした。18歳だった。20年に小児がんの啓発イベントをあっぷるタウンで実施。イベントは4年ぶりとなる。 21年には同じ立場の親と、家族だけで悩むことのないように共に支え合い、解決策を探す「Day the Smile Family 顔晴れ会」を立ち上げた。「小児がんの告知を受けた家族が直面する精神的、経済的不安、誰に相談すればいいのか…といった悩みは共通のもの。『身近に気兼ねなく相談できる場所があったらいいのに』という娘の願いでもあった」と話す。 顔晴れ会は、相談、ゆんたく会、イベントなどを実施しているほか、西原町の琉球大学病院の隣に、病児とその家族が滞在できるファミリーハウスの創設を目指している。クラウドファンディングのサイト「CAMPFIRE」で資金を募っている。
問い合わせはインスタグラムやホームページで受け付けている。 (中村万里子)
The Ryukyu Shimpo Co., Ltd