【2024パリ五輪】特に注目すべき5名の女性選手たち
世界最高レベルの選手たちが集い、それぞれの競技に全身全霊を捧げ、比類なき精神力と体力を発揮する場となるオリンピック。選手たちはみな、私たちにインスピレーションを与えてくれる存在であり、私たちの心の中ではすでにその全員が勝者だ。 2024パリ五輪に向け、各国の注目すべき女性選手たちをUS版『エル』が紹介する。 From ELLE US 【写真】2024パリ五輪、メダル争いに期待! 注目必至の日本選手たちをプロが解説
ディナ・アッシャー=スミス
陸上競技、イギリス、28歳 史上最速のイギリス人女性のひとりとして知られているディナ・アッシャー=スミス。13歳にして300メートル走の世界記録を樹立し、2015年には100メートルを11秒未満で走った初のイギリス人女性となった。
ポーリーヌ・デロルド
パラリンピック車いすテニス、フランス、33歳 2018年、ポーリーヌ・デロルドは92歳の高齢者が運転する車にはねられ、左足を切断した。その後、週末にテニスコーチとして働いていた彼女は、パラリンピックを目指すことに。 テニスをしていないときは、生涯運転免許を保有できるシステムに対する反対運動を行い、フランスの道路をより安全にするべく「Sauver Des Vies C’est Permis」キャンペーンに取り組んでいる。
レベッカ・アンドラーデ
体操競技、ブラジル、25歳 レベッカ・アンドラーデは、オリンピックの体操競技で金メダルを獲得した初のブラジル人女性。東京オリンピックでは個人総合で銀メダル、跳馬で金メダルを獲得している。2023年には世界体操競技選手権で5つのメダル(金1、銀3、銅1)を勝ち取り、体操競技史上最も多くのメダルを獲得したブラジル人選手となった。 4歳のとき、住んでいた市のスポーツ奨励プロジェクトを通じてトレーニングを開始したが、当時家族には交通費を支払う余裕がなかったため、兄に付き添われて2時間かけて徒歩でジムに通っていたそう。
湯浅亜実
ブレイキン、日本、25歳 湯浅亜実は、幼い頃に姉が聴いていたヒップホップに影響を受け、11歳でブレイキンをスタート。その後目覚ましい成長を見せ、完璧なトリックで知られる世界チャンピオンへとのぼり詰めた。 2018年には、世界最高峰のブレイキンバトルイベント『Red Bull BC One World Final』の女性の部で初代チャンピオンとなり、ブレイキン競技に携わるすべての女性たちに道を切り拓いてみせた。
ヤンヤ・ガンブレット
スポーツクライミング、スロベニア、25歳 世界選手権で8回、ワールドカップで41回もの優勝を誇り、オリンピックでも金メダルを獲得しているヤンヤ・ガンブレットは、史上最強のクライマーのひとりとして名高い。2023年には、スロベニアで4度目の「アスリート・オブ・ザ・イヤー」に選ばれている。 クライミングにおける栄養失調の問題について声を上げ、ワールドカップとコンチネンタルカップの参加者全員に健康診断を義務付けるよう提唱もしている。