<一貫の春>センバツ・広島新庄 出場決定から一夜明け 甲子園へ再始動 新年会で決意、練習に汗 /広島
第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の出場校決定から一夜明けた25日、中国・四国地区代表に選出された広島新庄が新たなスタートを切った。北広島町のグラウンドで練習を再開し、恒例の新年会では選手たちがそれぞれしたためた書き初めを手に大舞台への意気込みを語った。センバツは3月19日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。【手呂内朱梨】 ◇悔しさ糧に 入念なストレッチを済ませると、陽光注ぐグラウンドにかけ声が響いた。「打ってこーい」「頑張れ」。キャッチボールや打撃練習に汗を流す選手たちの表情は明るく、下志音主将(2年)も「まだ実感が湧かない」とはにかむ。一方でセンバツ出場を決めた24日夜には、チームメートに「決まったことに満足せず、甲子園で勝てるようにしよう」と伝えたことを明かした。 軽めの練習メニューでグラウンドを後にした選手たちは、新年会に参加するため町内の大朝保健センターへ。到着した迫田守昭監督(74)や選手らを迎えた約60人の保護者らが、豚汁やおにぎりを振る舞った。 毎年恒例の新年会は保護者会の主催で、迫田監督は「選手が頑張ってくれたから出場が決まった。普段はほめないが、本当に感謝したい」とあいさつ。選手たちはそれぞれが筆を執った書き初めを手に今年の目標を語り、「糧」と書いた今井亮太投手(2年)は「中国大会でメンバーから外れ悔しかった。その悔しさを糧に甲子園のマウンドに立てるように頑張る」と誓った。