【春季近畿大会】天理左腕・麻田、8回一死で無安打が途切れ、「悔しかった…」と語るも1安打完封勝利!
<春季近畿大会:天理11-0社◇25日◇1回戦◇明石球場 25日、近畿大会が開幕し、天理が11対0で社に大勝した。天理の左腕・麻田 悠介投手(3年)は8回一死までノーヒットだった。1回は2四球、3回は先頭打者に四球を出したりと、上々の立ち上がりではなかった。それでも藤原監督は「適度に荒れていて、逆にそれが打ちにくい投球になっていて良かったと思います」と麻田の投球を評する。 【トーナメント表】春季近畿大会組み合わせ これまでのストレートの自己最速は136キロと決して速くはないが、両サイドに投げ分けていきながら、横のスライダー、カーブ、チェンジアップを投げわけ、ヒットも許さなかった。 「打たせて取るつもりで投げていて、ノーヒットのことは意識していませんでした」 しかし8回表、社の1番・尾崎 寛介内野手(3年)にライトへポテンヒットを打たれ、大記録は途切れた。 「やはり悔しかったです」と振り返った。それでもしっかりと切り替えて1安打完封勝利。「チームの勝利に貢献するという思いで投げてきたので嬉しかったです」と喜んだ。 藤原監督は「試合序盤は継投も考えていましたが、6回を終えて最後まで投げさせようと思いました。完封というのは投手にとって大きく自信をつけさせるもの。特に高校生はこういう快挙から大きく成長します。今日は自分の持ち味を理解した投球だったと思います」と称賛した。 強力打線と手堅い守備が光る天理にとって麻田の完封は大きな収穫となった。