「元少年が7年間の性被害」故マイケル・ジャクソン “性加害疑惑”で最高裁が来年2月に審議決定
今は亡き「キング・オブ・ポップ」マイケル・ジャクソンの性的虐待疑惑をめぐって、米カリフォルニア州最高裁判所が来年2月に審議することが決まった。米Radar Onlineが報じている。 【写真あり】ジャスティンビーバーにベッカムも…海外セレブの「やりすぎタトゥー」 現在41歳のウェイド・ロブソンさんは、7歳のときにカリフォルニア州サンタバーバラにあったマイケルの有名なネバーランド・ランチに招かれ、マイケルの妹ジャネット・ジャクソンが近くのベッドで寝ている間に、マイケルから性的虐待を受けたと主張している。 ロブソンさんは、マイケルの性的虐待疑惑を取り上げたHBOのドキュメンタリー映画『リービング・ネバーランド』(’19年)で性被害を訴えて注目された。 「マイケルの遺族は疑惑を否定しましたが、ロブソンさんはマイケルの遺産管理団体のMJJプロダクションとMJJベンチャーズを相手取って提訴。この裁判は’21年にロブソンさんの訴えが棄却されて敗訴したが、8月にカリフォルニア州控訴裁判所が一審の判決を棄却し差し戻しを命じて注目を集めていました」(女性誌記者) マイケルの財団は、この判決を不服としてカリフォルニア州最高裁判所に上訴。マーク・A・ヤング判事は’24年2月28日に審議を行うことを決定したという。控訴裁判所の判決が妥当かどうかを審議するとみられる。 ロブソンさんは、マイケルの性的虐待は7年間続いたと主張。法廷文書によると、マイケルはロブソンさんに、 「人々は無知で、私たちが愛し合っていることを理解できないでしょう。もし誰かがそれを知ったら、私たちの人生もキャリアも終わってしまう」 と語っていたという。
ロブソンさんがネバーランドでの2週間の滞在を終えて母国オーストラリアに戻った後も、マイケルからファックスや「毎週何時間も」続く頻繁な電話チャットを通じて続いていたと主張している。 ’09年に鎮痛薬プロポフォールの過剰摂取により50歳で亡くなったマイケルは、ロブソンさんを「息子」と呼び、ロブさんには「パパ」と呼ぶようにと言っていたという。 ロブソンさんは’12年、極度のストレス、不安、恐怖、憂鬱、不眠などの感情に見舞われ、何度も精神的苦痛に苦しんだ後、自分が組織的に虐待されていたことに最終的に気づいたと主張した。 マイケルの遺族の弁護士は’12年、 「この青年は、過去20年間に少なくとも2回、宣誓証言をした裁判で、さらには数々のインタビューで、マイケル・ジャクソンは彼に不適切なことは何もしていないと答えています。 マイケルが亡くなってから4年近く経った今、このような悲しく信憑性に欠ける主張がなされています。私たちは、法廷がこれをありのままに見てくれると確信しています」 と主張していた。 マイケルの性的虐待疑惑をめぐっては、ロブソンさんのほかにもう1人、ジェームズ・セーフチャックさんも長年被害にあったと前述のドキュメンタリー映画『リービング・ネバーランド』で告発し、訴訟を起こしている。ジェームスさんの件も2月に審議されるとみられる。 「マイケルの少年に対する性的虐待疑惑といえば’93年にジョーダン・チャンドラーさんが性的虐待被害を受けたとして提訴。7年にわたって裁判が続き、マイケル側が40億円ともいわれる巨額の和解金を支払い和解しました。 さらに’03年には別の男性に対する性的虐待疑惑で今度は逮捕され、裁判が世界的に注目されましたが、’05年6月、無罪の評決が言い渡されています」(同・女性誌記者) はたして、’24年2月のカリフォルニア州最高裁判所の審議でマイケルの性的虐待疑惑裁判の再審が決まるのか成り行きが注目される――。 文:阪本 良(ライター、元『東京スポーツ新聞社』文化社会部部長) Webマガジン『PlusαToday』を始め、芸能、映画、ハリウッド情報などの記事を執筆。日本映画ペンクラブ会員
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