「韓国、米中の間でオロオロ…トランプ氏と半導体議論を」[輸出エンジンが冷める](2)
最近レモンド米商務長官が国の補助金で市場を乱す中国の旧型半導体に関税を課すことができると言及したが、アレン氏は「関税検討でも旧型メモリーは除外される可能性が高い」と話した。 ◇「韓国、AI・半導体でどちら側に立つのか」 彼は韓国政府がトランプ政権と急いで議論すべき産業懸案として「AIと半導体」を挙げた。彼は「未来の軍事的・経済的な力の基盤であるAIの主導権をめぐり米国と中国が激しく競争しているが、韓国がどちら側なのか韓国自ら理解しなければならない。韓国はこうした問題を大統領を選ぶ5年ごとに決めているのでないか」と問い返した。韓国の技政学的戦略が一進一退しているという批判だ。 アレン氏はまた、韓国は中国工場を縮小すべきと主張した。彼は「米国の対中制裁は韓国企業と競争する長江存儲科技(YMTC)とCXMTに打撃を与えるため韓国に有利だ。サムスンとSKハイニックスの中国工場運営は韓国の経済成長率と雇用には助けにならない」と話した。彼は2018年にテスラが設立した中国工場の供給網と熟練人材を中国の自動車メーカーがすべて吸収した点を取り上げた。先週ロイターは上海ギガファクトリー工場長がテスラを退社し中国の再生可能エネルギーグループの供給網管理責任者に転職すると報道した。 ◇エヌビディアのH20、依然として中国の需要大きい 彼は中国の先端AIチップ生産能力が十分でないとみた。彼は中国市場でエヌビディアと競争するファーウェイのAIアクセラレータ「アセンド」チップに対し「ほとんどが中国ファウンドリーのSMICではなく台湾のTSMCで製造されたもので、TSMCが7ナノ以下の製造で中国顧客をすべて遮断したので再発しないだろう」と話した。 TSMCは2020年にファーウェイ向けチップの委託製造を中断した。しかし10月にファーウェイ製品からTSMC製チップが見つかり、TSMCはファーウェイにチップが流れる可能性を防ぐためすべての中国顧客と先端チップ製造取引を中断した。TSMCはアセンドを生産せず、SMICは歩留まりが低く十分な物量を生産できないため、中国内のAIアクセラレータ需要がエヌビディアの「H20」に集まるだろうという話だ。今回の制裁で旧世代HBMの対中輸出は阻まれたが、サムスン電子のHBM3が搭載されたエヌビディアH20の輸出は依然として可能だ。