オリンパス、カウフマンCEOが辞任 取締役会が要求
Shinichi Uchida [東京 28日 ロイター] - オリンパスは28日、シュテファン・カウフマン最高経営責任者(CEO)が同日付で辞任したと発表した。取締役、代表執行役社長、指名委員の役職も辞任した。当面は竹内康雄会長が暫定的にCEOの役務に就く。 オリンパスは、カウフマン氏が違法薬物を購入していたとの通報を受け、直ちに事実確認を行うとともに捜査機関に報告、捜査に全面的に協力してきたとしている。内部調査の結果、取締役会は、カウフマン氏が同社の行動規範、企業文化などと相容れない行為をしていた可能性が高いと全会一致で判断し、辞任を求めた。 同社の経営体制を巡っては、会社の損失隠し問題で不透明な資金の流れを指摘したマイケル・ウッドフォード社長(当時)が2011年に解任された。カウフマン氏はウッドフォード氏以来の外国人トップで、医療事業を中核とする「グローバル・メドテックカンパニー」としての地位強化を進めていた。