“10億人規模”インド総選挙は「お祭り」 モディ首相は3期目続投?“独裁”と批判も…支持する男性「心がピュアで誠実」
■モディ首相続投で独裁国家への懸念は?
モディ首相が3期続投し長期政権となることで、独裁国家となる懸念はないのか。今年3月、野党のデリー首都圏政府首相が酒類販売政策をめぐる汚職容疑で逮捕された際、「政治的動機に基づく逮捕」との主張にモディ首相側は「法執行部門が職務を適切に遂行した」と反論。同月、野党の国民会議派の銀行口座が凍結された際、「政治的な動機による措置」との主張には政治的な関与を否定した。 中川氏は、「BJP(与党・人民党)自体10年やっている中で、腐敗や世襲は明らかに出てきている。選挙の問題は政治資金だったり、期間中に日本の東京都知事にあたるデリー州首相がいきなり捕まってしまうような、釈放はされたもののそういうことはやっている。敵対するものに対して税務当局や国家権力を使うのは、民主主義の危機だと言われている」と指摘する。
一方、プサパティ氏は「このようにすごく強い人が出てくると、抵抗しなくなる。“彼は独裁者だ”と言われるのは当たり前のことだ」とした上で、“後継者”に言及。「BJPには仕組みがある。インド全体のボランティア活動をやっているRSS(民族奉仕団)、彼はそこの出だが、その団体が人をピックアップして、強いトップを育てている。モディ首相のような人は1人ではなく、たくさんいる」という。 これに中川氏は「モディ首相のようなカリスマが出てきてからの後継者問題は、今までに経験していないわけだ。そういった意味で、インドが新しい状況にあることを考えると、構造的に担保された話とは言えないと思う」との見方を示した。(『ABEMA Prime』より)