札幌 さっぽろ雪まつり期間中は穏やかな日が多いが冷え込みの強まる日も
その後も穏やかだが、11日は一時雪が強まる可能性あり
8日(木)からは弱い気圧の谷の中となったり、一時的に冬型の気圧配置となったりする見込みです。札幌では9日(金)にかけても目立った天気の崩れはないでしょう。気温も平年並みに戻り、雪像観賞にはよい日和となりそうです。 さっぽろ雪まつり終盤の10日(土)と11日(日)は、気圧の谷の通過に伴い、札幌では雪が降るでしょう。11日は一時的に雪の降り方が強まる可能性があります。雪の降りやすい状態は12日(月)にかけて続くため、11日から12日に移動を考えている方は、最新の気象情報を確認するようにして下さい。
屋外での歩き方 歩く際の注意点など
さっぽろ雪まつりの期間は、札幌に観光で訪れる方が多くなる時季です。札幌は100万人以上住む都市では世界で最も雪深いといわれ、雪の降る間では平年値だと479センチもの降雪があります。初めて訪れる方だと、積もった雪の上を歩く経験もないということも多いでしょう。 会場までの道のりや、会場では、ロードヒーティングで雪が解かされている所もありますが、逆に雪が残っている場所では雪が踏み固められて非常に滑りやすくなっています。可能であれば溝の深い冬靴をはき、用意できなければ靴に装着する滑り止めを用意するとよいでしょう。 雪道となっている所では、慣れていないとどこが滑りやすいかわからないため、歩く際は歩幅を小さく、ゆっくりと歩きましょう。建物から出た際や、地下鉄の出口付近、公共交通機関の降り口付近は非常に滑りやすくなりますので、特に注意が必要です。 また、雪が靴底に付着した状態だと、コンビニエンスストアなどの滑らかな床は非常に滑りやすくなります。雪道ではない場所も危険な所があるため、注意して下さい。 なお、メインの大通会場は総延長が約1.5キロとかなりの距離があるため、端から端まで観賞すると長時間屋外にいることになります。特に6日頃は日中でも寒いため、しっかりとした防寒着を着用し、重ね着もするとよいでしょう。耳や手先なども冷たくなります。帽子や耳当て、手袋の着用もおすすめです。特に手は、ポケットなどに入れていると転倒した際に体を支えることができず、大ケガに繋がる可能性が高まりますので、手袋の着用は重要です。 ケガをしたり、体調を崩したりしないよう、お楽しみ下さい。
日本気象協会 北海道支社 鎌田 隆則