「お札という気がしない」長崎県内でも新紙幣が流通 銀行対応に追われる 市民の声は《長崎》
NIB長崎国際テレビ
約20年ぶりに発行された新紙幣。県内の銀行でも取り扱いが始まりました。 長崎市栄町の長崎銀行本店。 営業開始に合わせ新紙幣への両替を求める市民の姿が見られました。 行員も対応に追われます。 (銀行員)「9番の番号札持っている人」「1万円を6枚?」 (市民)「かっこいい。いいね」「弊社がコインパーキングを(運営)していて精算機の新紙幣の対応でちゃんとなるのかどうか」 (市民)「楽しかった。あまり経験がないから」「まだお札という気がしない。使い出さないと。(知人に)見せびらかそうと思って」 (青木アナウンサーリポート)「触り心地も滑らか。見慣れない」 3日は、十八親和銀行本店も対応に追われました。 (山本 和俊副部長)「ちょっと混乱も予想されたが、11時にスムーズに皆様にお届けできて安心している状況」 約20年ぶりにデザインが変わった新紙幣。 新1万円札に渋沢 栄一、新5千円札に津田 梅子、新千円札は北里 柴三郎が描かれ、肖像が立体的に見える「3Dホログラム」技術を“世界で初めて”採用するなど新たな偽造防止技術が導入されています。 (長崎銀行 内田ひかりさん)「初めて見るくらい(来客が)多かった。きょうからか問い合わせが電話でも多い」 朝から両替に訪れた長崎市内で美容室を経営する古達 賢治さん。 (古達 賢治さん)「店で客に新券を渡しているので今まで新券が出ていなかったのでやっと来たかな」 両替後、さっそく店へ戻り開店準備。 午前中に来た客におつりとして新紙幣を渡したところ喜ばれたそうです。 (古達 賢治さん)「自分では行くことが無いのでもらえてうれしいと言われた」 長崎市五島町の定食の店「キッチン政」。 6月に取材した際、食券を購入する券売機は7月3日までに新紙幣に対応できる予定でしたが… (店のスタッフ)「券売機が来週(の導入)になりそうで張り紙で対応している」 業者への依頼が集中し導入は7月10日先延ばしになったと言います。 (平野 悟代表)「(店員に)声をかけてもらう。少し迷惑をかけるが(新紙幣と)旧札と変える形で対応していく」 経済効果の期待もかかる新紙幣。 日本銀行長崎支店では3日だけで116億円分が引き渡されたということです。 (市民)「おもちゃみたい。まだ全然なじみは今からなのかな。傾けると顔が変わるのはいろいろ国が工夫したんだな」 (市民)「だいぶ変わったな。変えなくてもよかったのかな。海外のお札に近くなった感じがする」 海外から訪れた観光客は。 (台湾からの観光客)「店で渡されると偽物か疑うかも」 (中国からの観光客)「ホログラムが導入されてデザインもよくなった」 新紙幣での両替や預貯金の引き出しについて十八親和銀行は4日から離島を除く県内の店舗で対応し、離島地域は7月中旬を予定しています。 また、長崎銀行も4日から県内全域の店舗で対応する予定で、ATMについては流通状況を勘案して検討するということです。