家族4人でなんと40万円節約できた実例も…「円安で海外旅行は高い」を覆す裏ワザ
年末年始、海外旅行をあきらめた人は今から勝負!
JTBによると、2024年12月23日から2025年1月3日の間に、1泊以上の旅行に出かけた人は、約2852万人もいたという。しかし、前年同期に比べると、約2%増。海外旅行も伸び悩み約52万人にとどまったという。2019~20年のお正月休みの海外旅行者数が83万人だったことを考えると、コロナが明けても海外旅行者数はV字回復はしていない。その最大の理由は円安だ。 【写真】住居を捨てトランクひとつ生活の古市優子さんのトランクの中身とパッキン術 「コロナが落ち着いてきたら、久々に海外旅行がしたいな、と思っていたけど、あまりの円安にもう一生、海外旅行なんてできないんじゃないかと思い始めている」 「修復後のノートルダム大聖堂を見にパリに行きたかったけれど、現地でのホテル代や食事代が想像を遥かに超えた金額で、あきらめるしかなかった」 「ハワイに行ってもホテルでカップラーメンを食べていた、というSNSのコメントを見て、そこまでして行きたいか、自問自答してあきらめました」 といった声が、私の周りの旅行好きの人たちからも聞こえてくる。エア代も以前より高くなっているが、それ以上に、ホテル代や食事などの滞在費がかかりすぎることで海外旅行をためらってしまう人が圧倒的に多い。 確かに、円安はまだまだ続き、欧米を中心とした物価の高騰を考えると、海外旅行の出費はデカい。しかし、本当に方法はないのだろうか? 「旅の節約術はあります!」ときっぱりと言い切るのは、以前、トランクひとつで生活する“家なしミニマリスト”としてその生活ぶりを記事でご紹介した、イベント主催会社代表取締役の古市優子さんだ。 古市さんはフランスに本社を置くイベント企画・開催の世界的大手「Comexposium(コムエクスポジアム)」の日本支社の社長として、仕事で世界各国を飛び回る日々を続けているだけでなく、休日にはプライベートで国内外を旅行する無類の“旅好き”でもある。仕事とブライベートを合わせると、多い時は年間20回近く海外を訪れているという。 「実は私、元バックパッカーでもあります。さらに、仕事で海外に行くときにも、今のご時世、予算が潤沢にあるわけではないので、様々な手を尽くしていろいろ切り詰めています。これはご存じの方も多いと思いますが、旅を安く済ませるには早くから計画を練ることが大事です。今年は、GWは6日程度ですが、お盆休みはうまく組み合わせるとお正月同様9日連休を取れるとも聞きます。お正月休みを終えた今こそ、新たに計画を練る時期だと思います」と、古市さん。 古市さん流の安く楽しく過ごす海外滞在術をご指南いただいた。前編ではエアとホテルの選び方についてお話を伺った。