支持者に拍手で迎えられる山本大地氏＝28日未明、和歌山市

27日に投開票された衆院選。和歌山県内2小選挙区では、1区は自民党新人で元和歌山市議の山本大地氏（33）、2区は無所属新人で元経済産業相の世耕弘成氏（61）がそれぞれ初当選した。 【写真】和歌山2区で敗北が確実となり、あいさつする二階伸康氏。その後、比例復活もならなかった 県選挙管理委員会の開票結果によると、1区の山本氏は日本維新の会前職の林佑美氏（43）と124票差だった。大票田の和歌山市では林氏より2368票少なかったものの、紀の川市、岩出市で計2492票上回り、わずかにかわした。 区割り変更に伴い、県内の小選挙区数は令和3年の前回の3から2に減り、旧1区の和歌山市と旧2区の一部の紀の川市、岩出市が1区となった。昨年4月の旧1区補選で自民候補を破って初当選した林氏にとっては、区割り変更が結果に影響したもようだ。 立憲民主党新人で会社役員の村上賀厚氏（65）▽共産党新人で元和歌山市議の井本有一氏（58）▽参政党新人でおにぎり販売店経営の林元将崇氏（26）▽諸派新人で政治団体代表の正司武氏（73）－の4人は大きく及ばなかった。 世耕氏と自民新人で元衆院議員秘書の二階伸康氏（46）との保守分裂選挙となった2区は、27市町村中20市町で世耕氏に軍配が上がった。世耕氏は6つある市のうち5つを制した。二階氏は拠点の御坊市や広川町、印南町などで世耕氏を上回ったが、旧2区エリアの海南市、橋本市、有田市などで大きく水をあけられたのが響いた。 立民新人で元和歌山市議の新古祐子氏（52）は橋本市で世耕氏に次ぐ2番手だった。共産新人で元県議の楠本文郎氏（70）、諸派新人で政治団体代表の高橋秀彰氏（42）は伸び悩んだ。