山本由伸の"2度目の先発"に募る不安 パドレスとの相性の悪さを米メディアが指摘「対応しきれていない」
ドジャースの山本由伸は現地時間10月5日(日本時間6日)に行われた、パドレスとのプレーオフ地区シリーズ初戦の先発という大役を任された。結果は5失点を喫し、3イニングでマウンドを降りている。 【動画】ポストシーズン初アーチ!大谷翔平が3ランを放つシーン ゲームは点の取り合いとなり、ドジャースが7-5で乱打戦を制したものの日本人右腕の内容は今後へ不安を残すものとなった。当初、山本の先発は2戦目と予想されていたものの、初戦に決まった理由としてシリーズが第5戦までもつれた場合、レギュラーシーズン同様の中5日の間隔を置き登板させるためであると伝えられた。最大5試合の地区シリーズの中で、万全の状態での2度の登板を見込む首脳陣の起用法からも、やはり山本への期待は大きいことは明らかだ。 だが、初回に3点を奪われるなど不本意のピッチングとなった初戦の内容もあり、山本の次回マウンドでのパフォーマンスを危惧する声も聞こえてきている。 米メディア『EMPIRE SPORTS MEDIA』では、山本のプレーオフデビューとなった前回登板が「懸念材料」となったと評しており、やはり今後の投球も不安視している。 同メディアはシーズン中の内容も振り返っており、9月の戦列復帰以降について、「4度の登板で5イニング以上を投げ切ったことは一度もない」と指摘。その上で現在までのパフォーマンスを、「ドジャースが昨オフに3億2500万ドルもの大金を支払ったほどの逸材には見えなかった」と評している。 さらに今季、山本がシーズンを通じてパドレス相手に苦戦してきたとして、「3月21日のMLBデビュー戦では、1イニングで5失点を喫し、4月12日の2度目の登板でも3失点を許した。それぞれ、チームも敗れており、これらはシーズン初期の試合ではあったがヤマモトがメジャー屈指の強打を誇るパドレスに対応しきれていないことを示している」と説いている。 加えて同メディアは、「ヤマモトにはパドレスを抑えるスキルがあるが、これまでの実績はその実力を証明するには至っていない」と強調。加えて、山本の健康状態や調整スケジュールもドジャースにとっての不安材料であると見通しながら、「ドジャースはシリーズを早期に決着させることを目指すべきだろう。それがNPB出身の彼に、リーグチャンピオンシップへの休養と万全な準備を与える最善策でもある」と訴えている。 初戦では投球時での“癖”も読まれていたと米国内で報じられた山本。5戦目のマウンドが任される場合、紛れもなくシリーズの行方を決定付けるゲームとなるだけに、さまざまな不安要素を抱えながらも今度こそ確かな結果が求められる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]