札幌東区・モエレ沼の花火大会 バス確保困難、5千人の「足」不足 代替策に奔走
運転手が足りずイベント来場者向けのバスの確保が難しくなる中、札幌市東区のモエレ沼公園で開かれる花火大会主催者が代替策確保に奔走している。駅と会場を結ぶシャトルバスが以前ほど確保できなくなり、約5千人の「足」が不足。一般住宅の駐車場を借りたり徒歩来場を促す仕組みを考えたりと知恵を絞る。 【動画】<札幌夜景散歩>モエレ沼公園(2019/8) 花火大会は「北海道芸術花火」。企業経営者らでつくる実行委が2012年から有料で開いており、今年は9月7日に開催予定だ。会場にはバスや自家用車で約2万人が訪れるが、新型コロナ禍前まで最大8千人程度の輸送を担った北海道中央バスのシャトルバスが人手不足で昨年から運休。実行委は代わりに複数社に運行を依頼したが、今年は運転手の長時間労働規制に伴う「2024年問題」もあり約5千人分足りない。 そこで実行委が考えたのが、自宅駐車場を有料で貸したい人と借りたい人をつなぐネットサービス「軒先パーキング」の拡充。約400台だった昨年の2倍以上となる約千台分にしたい考えで、地域住民に協力を求めるチラシを近く投函(とうかん)する。