ポルトガル撃破に貢献したクヴァラツヘリア [写真]=Getty Images

　EURO2024・グループF第3節が現地時間26日に行われ、ジョージア代表はポルトガル代表に2－0で勝利した。 　2試合を終えて勝ち点「1」の最下位に沈み、逆転での決勝トーナメント進出に向けては勝利が絶対条件となっていたジョージア。開始早々の2分にスルーパスに抜け出したフヴィチャ・クヴァラツヘリアが左足で先制ゴールをマークすると、56分にはゲオルゲス・ミカウターゼがPKで追加点を奪う。終盤にかけてはポルトガルの猛攻を受けるも最後まで得点を与えず、グループ3位で決勝トーナメント進出を決めた。 　EURO初参戦のジョージアにとって、この試合が本大会での記念すべき初勝利に。貴重な先制ゴールをマークし、歴史的勝利と決勝トーナメント進出の立役者となったクヴァラツヘリアは、欧州サッカー連盟（UEFA）選出のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた。試合後には「今日は個人としてのベストプレーヤーはいなかったが、チームとして最高のプレーができた。本当にプレーできるということを証明したんだ」と言及した上で、次のように言葉を続けた。 「ジョージアのサッカーファンにとっては人生最高の日になっただろう。僕たちは歴史を作ったんだ。誰も僕たちがそれを成し遂げると信じなかっただろうし、ポルトガルに勝利するとも思っていなかっただろう。しかし、1パーセントでもチャンスがあればそれを成し遂げられると証明した。だからこそ僕たちは強いチームなんだ」 　2022－23シーズンは所属するナポリでセリエA制覇に大きく貢献したクヴァラツヘリア。「スクデットは僕にとって忘れられない瞬間だ」と前置きしつつ、「今日の方が幸せだよ。母国のためにプレーしていると、とても誇らしい気分になる。もちろんどちらも幸せだったが、今日は人生で最も幸せな日だ。この感情を言葉で表現するのは難しいが、とても幸せだよ」と歴史的勝利への喜びを語った。 　ラウンド16で対戦するのは、グループステージを唯一の3連勝で突破したスペイン代表。クヴァラツヘリアは「これまで何度も対戦したし、特徴を理解しているよ。スペインとポルトガルは最高のチームだけど、今日の僕たちはどんな相手にも勝利できることを証明した。EUROで簡単な相手などいないけど、僕たちはベストを尽くす。彼らをリスペクトしているが、僕たちは勝つためにここにいるんだ」と意気込みを示した。