大荒れの商品相場に備えよ、猛暑が世界を揺らす恐れ-物価高止まりも
コモディティー価格の高止まりが続くとの予想は、米金融当局のインフレ抑制の取り組みを困難にし、高金利が長期化するリスクを高めかねない。11月の米大統領選を控え、生活費の高騰が有権者の高い関心を集めるとみられる中で、再選を目指すバイデン大統領にとっても大きな懸念だ。
一方、サンフランシスコ地区連銀の研究によると、猛暑は建設労働者の生産性低下や設備投資の抑制などを通じて、米経済の活動を阻害することが分かった。この論文によれば、炭素排出を削減する大規模な取り組みがなければ、将来的に猛暑の頻度が増し、2200年までに資本ストック(累積投資の価値)が5.4%減少し、年間消費量が1.8%減少すると試算されている。
原題:Traders Brace for Searing Summer of Wild Commodity Price Swings(抜粋)
--取材協力:Brian K. Sullivan、Elizabeth Elkin、Anna Shiryaevskaya、Stephen Stapczynski、Ruth Liao、Naureen S Malik、Eamon Farhat、Michael Hirtzer、Tarso Veloso、Celia Bergin、Megan Durisin Albery、Anuradha Raghu、Devika Krishna Kumar、Lucia Kassai、Barbara J. Powell、Robert Tuttle、Gerson Freitas Jr、Jordan Fitzgerald、Julia Fanzeres、Rachel Graham.
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