行政の業務効率化へ 生成AI技術検証進む IT企業の支援も活発化
こうした動きを通じて行政分野でのAI活用ノウハウが徐々に積み重なり、一気に業務効率化が進むことへの期待は大きい。ただ、行政分野ではセキュリティー対策が最も重要で、生成AIの導入に二の足を踏む団体も少なくない。
日本マイクロソフトで自治体や省庁向け事業を担当する佐藤亮太常務は、政府情報システムのためのセキュリティー評価制度(ISMAP)を取得したサービスであるかどうかが安全性の指標になると指摘。加えて「国際的なルール形成にも対応しながら(安全性確保へ向けた)ハードルをクリアしていく」と述べ、行政分野で安全に利用できる環境の構築に注力すると強調した。(根本和哉)