【外出中に地震が起きたら】福岡県西方沖地震ではビルの窓ガラス数百枚が落下 地下への避難は
FBS福岡放送
3日、台湾沖で発生した地震では建物の倒壊などが相次ぎ、これまでに9人の死亡が確認されています。発生したのは日本時間の午前9時ごろで、街の中心部に人が集まり始める時間帯でした。自宅以外の被災を想定した備えはどうすれば良いのでしょうか。
■吉村史織フィールドキャスター 「きのうの地震発生時刻をちょうど過ぎたところです。福岡市・天神の様子は、通勤通学途中とみられる人が大勢います。通りの方に目を向けると、多くのバスや乗用車が連なっています。」 通勤や通学などで街の中心部に人が集まる時間帯。その中で地震が起きた場合に不安なことを聞きました。 ■鹿児島から 「ガラス片がバラバラ落ちてきたり、台湾を見たら水がバーっときてましたよね。だからちょっと考えられない状況が起きますので、心配ですよね。」 ■福岡市から 「(福岡県西方沖地震で)福岡ビルのガラスが割れたでしょ。あんなだったら、もうここは通れないですね。」
最大震度6弱を観測した2005年の福岡県西方沖地震では、ビルの窓ガラスが数百枚割れて落下しました。ビルに囲まれた都心部では、常に想定外の危険がつきまといます。 また、意見が分かれたのが、地下鉄を利用する人や買い物客などが多く行き交う地下施設についてです。 ■大野城市から 「地下に逃げたら、ちょっとは大丈夫かな。」 地震の際は、地上から地下に逃げたいという意見があった一方で、正反対の声もありました。 ■香川から 「地下に入るのは怖いかな。出口がもし埋まって出られなくなったら、ちょっと怖いかなと考えます。」
福岡県の担当者は、場面に応じて対処してほしいと話します。 ■福岡県 防災企画課・浦田明人課長 「屋外にいる人は手荷物などで頭部を守って広場などへ移動してください。地下街は比較的安全と言われています。そのため、慌てて外に逃げるのではなく大きな柱や壁に身を寄せ、揺れが収まるのを待ってください。」 また、帰宅困難など都心部での被災で想定されることへの備えも必要だとしています。 ■浦田課長 「日頃から家族との安否確認の方法を決めておくほか、勤め先や学校の近くの避難場所を確認いただきたいと思います。」 いつ、どこで起きるかわからない地震。あらゆる状況を想定して、連絡方法や避難場所などを日頃から確認しておくことが大切です。 福岡県がまとめた災害発生時の行動についてのポイントです。 ①街で地震に遭ったら看板や割れたガラスの落下に注意して、丈夫なビルがそばにあれば、その中に避難しましょう。 ②地下街には60mごとに非常口があります。柱や壁のそばで揺れが収まるのを待ち、非常口から避難する際には壁づたいに歩いて移動してください。 ③エレベーターはすべてのボタンを押し、止まった階で降りるのが原則です。閉じ込められた場合は救助に時間がかかる場合があることを踏まえ、焦らず冷静に非常用呼び出しボタンで連絡をとる努力をしてください。 地震への備えについては、県の防災ホームページや防災アプリ「まもるくん」で確認できます。