Jリーグクラブの社会連携活動を表彰する「シャレン!アウォーズ」、サガン鳥栖が初受賞 フットサル通じ多文化共生探る
Jリーグは16日、全国60クラブの社会連携活動の中から特色ある取り組みを表彰する「2024Jリーグシャレン!アウォーズ」を東京都内で開催し、J1サガン鳥栖が「明治安田 地元の元気賞」を受賞した。九州・沖縄のクラブがシャレン!アウォーズで表彰されるのは、2022年にFC琉球がソーシャルチャレンジャー賞を受賞して以来、2クラブ目。 ■【関連】「2024Jリーグシャレン!アウォーズ」、その他の受賞クラブは? 「シャレン!」はダイバーシティ(共生)や環境、防災といったさまざまな社会課題に地域とJリーグ、Jクラブが連係して取り組む活動。鳥栖が受賞した「明治安田 地元の元気賞」は特に地域社会とのつながりを重視している。 鳥栖は22年からJICA九州や佐賀県国際交流協会とともに「Sagan World Cup」を共催。佐賀県の企業に勤務する外国人技能実習生や留学生、日本人学生らによるフットサル大会を本拠地の駅前不動産スタジアム(佐賀県鳥栖市)で開き、サッカーを通じて多文化共生を深めている。昨年12月に開いた第2回大会にはインドネシアやミャンマー、セネガル、アンゴラ、アフガニスタンの出身者のほか、ウクライナからの避難民も含めて31カ国、約180人が参加した。
地域全体に一体感、元気を届ける活動内容
プレゼンターを務めた明治安田生命保険の中村篤志副社長は「外国人が多く住んでいる佐賀県の地域特性を踏まえ、サッカーを通じて交流促進を図り、誰もが住みやすい地域づくりを目指した。参加した外国人はもとより、地域全体の一体感が芽生えて、元気を届ける活動内容だと思う」と評価した。 J1鳥栖を運営するサガン・ドリームスの小柳智之社長は「日本に来ている人たちを少しでもクラブとして元気にしたい思いから開催した。フットサルを通し、言葉が通じなくても笑顔になる素晴らしいスポーツと認識した。皆さんが少しでも笑顔になって、いろんなつながりができて、地元が元気になる取り組みを続けていきたい」とあいさつした。
西日本新聞社