広島アスリートマガジン

　26日から開催されている、「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2024 ～第20回記念大会～」に初出場した、ルートインBCリーグジュニア。ここでは、応援席からは、高らかにトランペットが鳴り響かせる応援団の思いに迫る。 【写真】タイムリーを放ち、一塁ベースでガッツポーズをする、BCジュニア吉塚主将 　初戦となった26日、応援に駆け付けたのは、埼玉武蔵ヒートベアーズ（以下、埼玉）と栃木ゴールデンブレーブス（以下、栃木）の私設応援団から集まった有志のメンバー7人だった。「ジュニアトーナメントにBCリーグが出場すると聞き、これを機にもっとルートインBCリーグを世に広めたい気持ちが強かった」と、団長の富田直将さんは語る。 　試合中はプロ野球さながらに栃木と埼玉の選手別応援歌が演奏され、「清水武蔵（オリックス育成2位指名）や、町田隼乙（阪神4位）指名など、NPBに進んだ選手の応援歌や耳に入りやすいキャッチ―な曲を中心に構成しました」とこだわりをのぞかせた。 　BCリーグを応援するファンとして、難しい思いもある。「今回はBCリーグジュニアに選ばれた選手たちは、BCリーグとは言わず、NPBやもっと上の舞台へ羽ばたいてほしい。今回、ジュニアトーナメントで戦った経験が良い糧になることを願っています」というところが本音だそうだ。 　惜しくも試合には敗れてしまったものの、「吉澤投手の好投や、相手の隙を突く走塁など素晴らしいところがたくさんありましたし、選手全員の全力疾走に心を打たれ、応援する私たちも刺激を受けました」と、清々しい表情で球場を後にした。