南城市長ハラスメント疑惑 市議有志が市長・議長に臨時議会招集求める
南城市の古謝景春市長によるセクハラなどの疑惑をめぐり、事態の真相解明を求める市議ら有志は11日、市長と市議会議長に対し、事態を解明する第三者委員会の設置に向け、臨時の市議会を招集するよう求める書面を提出しました。 【写真を見る】南城市長ハラスメント疑惑 市議有志が市長・議長に臨時議会招集求める 南城市の古謝市長をめぐっては、専属運転手を務めていた女性が「市長から胸を触られるなどハラスメント被害を受けた」として、市長と市を相手に損害賠償を求める訴えを起こしています。 古謝市長はこれまでセクハラ疑惑を全面的に否定していて、裁判は来月16日、那覇地裁で第1回弁論を迎えます。 こうした事態を受け、有志の市議8人は市に対し、事態を解明するための第三者委員会を設置するため臨時議会を招集するよう求めていましたが、市は9日、条例の要件を満たしていないことなどを理由に、臨時議会を招集しないと決定しました。 市によると、第三者委員会の設置には委員に支払う報酬が伴いますが、市議がその予算に関して求める権限がないことや、議会にはかる事案は具体的な事例でなければならないと地方自治法で定められているのに対し、今回の臨時議会開催の要求はこれに当てはまらないと判断したということです。 宮城尚子市議 「行政が専決処分などを乱用して、なかなか臨時議会を開かない。最終手段として私たちは提出しているという形です」 仲間光枝市議 「とにかくスピード感をもってやってほしい、その1点に尽きる」 宮城市議らは他市町村での事例を参考に、条例の制定などを経ずに比較的早急に第三者委員会を立ち上げることができる「懇話会」形式での設置を求めていく方針です。この問題では、こうした市議有志の動きとは別に、与野党の市議で構成される特別委員会も11日、市役所各部署の職員にアンケートを配付し、役所内でのハラスメントの実態調査に動き出していて、影響が広がっています。
琉球放送