「水都大阪2015」のオープニングイベント・セレモニーがこのほど、ミナミのとんぼりリバーウオーク戎橋そばで行われた。これは大阪シンボルイヤーを記念し、同時にまた道頓堀開削400年にちなみ、大々的に開催されたもの。巨大なラッキードラゴンが出現して水を噴出するなど、今までにない水と光の演出は観客の注目を集めた。また、セレモニーでは松井大阪府知事、橋下市長らが船上から挨拶し、さらに最後はナオト・インティライミのライブがあるなど随分と盛り上がりをみせた。関係者らは「世界に向けて大阪をつくっていく」と、世界への発信をアピールした。

フライボードに和太鼓に迫力のステージ

[写真]巨大なラッキードラゴンが6年ぶりに登場、水を吹く演出で観客を楽しませた

　オープニングイベントでは水都大阪の全体の幕開けを華やかに飾った。水都大阪とは、「大阪の魅力創造に向けて、生命の源である水と、人々の生活を豊かにし文化を発展させる場としての川との絆を見つめ直すプロジェクト」だ。 　夕方から始まり、ウエイクボード、フライボード、ダンスもあれば、和太鼓もあって、迫力のあるステージが続いた。2009年以来の登場となるラッキードラゴンも出現し、激しく水を吹き出すなど、観客の視線を奪った。 　続くセレモニーには、佐藤茂雄大阪商工会議所会頭、松井一郎大阪府知事、橋下徹大阪市長、松村孝夫関西経済連合会専務理事、蔭山秀一関西経済同友会代表幹事、橋爪紳也大阪府市都市魅力戦略推進会議会長、溝畑宏大阪観光局長が出席、MCは東野幸治、武内由紀子が務めた。

東野「もう1回立候補して」橋下「もう辞めますから」

[写真]松井大阪府知事、橋下大阪市長らが船上から水都大阪をアピールした

　東野が道頓堀川について話を振ると、橋下市長は「道頓堀川は自転車は沈んでますし、匂いはきつかったし、どうですか？」と言い、東野は「少しずつ綺麗になっているのは感じます、匂いもよくなった」。続けて橋下市長は「下水道を大改修してね、この道頓堀の水質をもの凄く綺麗にします」などと語った。 　「大阪市長にもう1回、立候補して下さいよ」と東野がエールを送ると、「もう辞めますから」と橋下市長は笑顔で答えた。さらに「これだけ素晴らしい大阪になっていますので、世界に向けて自分たちで大阪をつくっていく」と大阪から世界への発信を改めて訴えた。 　松井知事は「みなさん、だいぶ綺麗になりましたけど、飛び込んだらダメですよ」と、笑いを交えて水都大阪のことを話した。こうして戎橋界隈で見守る人たちに向けての船上セレモニーが終わると、再び船は湊町へと戻っていった。