【新春スペシャルインタビュー】今田美桜 「もっともっと吸収して成長したい!」
昨年は3クール連続で連ドラに出演、十数社のCMに起用されるなど大活躍 2024最旬実力派女優の素顔に迫る!
「今年をどんな一年にしたいか、漢字一文字で表してみると?」 年始恒例の質問をぶつけると、今田美桜(26)は迷いなくペンを走らせた。 圧倒的可愛さ…!! 今田美桜 スペシャルインタビューで見せた弾ける笑顔!【撮りおろし写真】 「『収』ですね。吸い込むように、いろんなことを吸収したい。『吸』とどっちにするか迷ったんですけど、『収』のほうがちょっとキレイな感じがするかなって(笑)」 吸収したいものとは何か。いの一番に出てきたのが語学だった。 「新型コロナウイルスがようやく落ち着いたので、ちょっとお休みをいただいて、プライベートでスペインとポルトガルに行く機会があったんですよ。スペインって、人があたたかくてフレンドリーで、文化とか言葉の壁を感じない。それがすごく楽しかった。 やっぱり、海外の土地や空気、人と触れ合うと、いろんなものが吸収できますよね。それで『もっとコミュニケーションをとりたいな』って思ったんです。語学を身に付けたいなって。 もちろん、お仕事は全力で頑張ります! そのうえで色々なことをインプットして、もっともっと成長したい」 彼女がインプットを求める背景にあるのが、昨年の八面六臂(ろっぴ)の活躍だ。 3月の『わたしの幸せな結婚』をはじめ映画2本が公開され、4月クールの日曜劇場『ラストマン―全盲の捜査官―』(TBS系)から『トリリオンゲーム』(同)、『いちばんすきな花』(フジテレビ系)と3クール続けてドラマに出演。テレビCMでは十数社が彼女を起用した。怒濤の’23年を、彼女は「速」と表現した。 「本当に濃密な一年で、瞬(またた)く間に時間が過ぎていったなぁと。ドラマが3クール続いたので『前の役が抜けきらなかったりしない?』と聞かれましたが、一生懸命な警察官、ゴージャスで頭のキレる社長令嬢、悩める美容師と3作とも全然違う役柄だったので、やりやすかったですね。 とくに真ん中に『トリリオンゲーム』が入っていたのは大きかった。あそこまで煌(きら)びやかなキャラクターを演じる機会はそうそうないので(笑)。 逆に『いちばんすきな花』は日常会話が多い作品だったんですけど、役と実年齢が近くて、共演者のセリフも含め、『私もこういうこと言うなぁ』と共感できる部分がすごく多くて、面白かったですね」 セリフは自宅で一人、ぶつぶつ呟きながら覚えるという。台本を閉じても言えるか、何度も確認。それでも現場でセリフが飛ぶことは「全然ある」と苦笑する。 「本当に皆様に助けていただいて、引っ張ってもらって、何とか走り抜けました。いっぱいいっぱいになったときもありましたけど、その瞬間も笑顔だった気がします。私はゲラで、すぐに笑っちゃうんですけど、例年にも増してよく笑った一年でした。 作品ごとに演者さんもスタッフさんも脚本も違うんですけど、どの現場でも周囲にたくさん、笑いがあった。苦しいときも含めて充実していたからこそ、笑顔だったんだと思います」 リフレッシュしたいときの強い味方が見つかったのも、充実感を高めた一因だ。 「趣味がそこまで多くないので、気持ちをリセットしたいときは基本、寝ますね。数年前は平気で13時間寝ていました。最近でも10時間くらい。 最近、『これは来たぞ!』というアイテムを買いまして。高さ5㎝くらいと低めで硬い、横長の『エアウィーヴ』の枕です。レビューが良かったので思い切ってポチったんですけど、ハマりましたね。 メイクさんがマッサージしてくださったときに『前と全然違う! 色々調子いいし、肩こりが良くなってる!』と感動してました(笑)」 部屋を整理することでも、彼女は心が「ととのう」のだという。 「去年は家の片づけをする時間がなかなか取れなかったですね。そういえば、5年くらい前に買ったお気に入りの花瓶を割っちゃったんですよ。 高さが30㎝くらいでサイズ感がちょうどよく、口はそんなに広くないんですけど、めちゃくちゃ生けやすくて重宝していたんです。 2~3年前に倒して割ったときは瞬間接着剤でくっつけられたんですけど……そういう運命だったんだって、サヨナラしました。 逆にとても嬉しかったのが、ほぼ同じ時期に上京した親友が結婚したこと。近々結婚するなと確信していたんですけど、いざ現実になると、なぜか実感がわくまで時間がかかりましたね。えっ、マリッジブルーですか? 私が?(笑)」 素朴な素顔に対し、本業の彼女はまさに、「テレビをつければ今田美桜が出ている」状態。″売れっ子である自分″は本人の目にどう映っているのか。 「映画やドラマと違って、CMって不意に出くわすじゃないですか? 一人のときならまだしも、誰かといるときだと目のやり場に困るというか、どこを見たらいいかわからなくなる……。すごく不思議な気持ちになりますね。同時に『こんな風に撮影したよなぁ』と思い出に浸ります。 これが家族、たとえば母の立場だと、なんかもう″別″らしいです。今田美桜という別の人(笑)。それでも、私の出演作は全部観てくれていますし、雑誌に載れば記事をスクラップして、CMは録画したものを編集して保存してくれている。嬉しいですよね」 そんな彼女の最高の「思い出」は何か。この質問も、彼女は迷うことなく答えた。 「(現所属事務所の)社長と初めて話した社長室、ですね。プラスチック製のシンプルな応接セットに座り、社長が冷蔵庫からソーダ水を取り出して――当時、私は福岡の事務所に所属していて、オーディション感覚で上京したんですけど、社長は『どんなことがやりたいの?』とドンドン話を進める。そしてその通りに物事が進んでいく。ついていくのに必死で、スピード感に圧倒されました。 社長の服装は思い出せないんですけど、靴がキラキラしていたのを、ハッキリと覚えています。それがとても煌びやかに見えて、東京ってすごいなぁって思った。 話を聞きながら、私は『ここから始まるんだ』という感覚に包まれていました。あの″社長室の奇跡″が今に繋がっている」 この1月、待望のオフに入るという。 「語学を学びたいですね。まずは英語をしっかり身に着けたい。去年はあまり、自分に投資する時間が取れなかったので、今年は吸収の年にしたい。あと……スペインにもう一回行きたい! 食事がとっても美味しかったので(笑)」 今年も笑顔の一年となりそうだ。 『FRIDAY』2024年1月19日号より
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