<長谷川博己>「MOZU」の当たり役“東”からちょうど10年 主演日曜劇場「アンチヒーロー」では“悪い顔”に期待!?
4月14日からTBSの「日曜劇場」枠(日曜午後9時)で放送される連続ドラマ「アンチヒーロー」。本作で主演を務めるのが、俳優の長谷川博己さんだ。2017年4月期の「小さな巨人」以来、7年ぶりの日曜劇場主演で、主人公の“ヒーローとは言い難いアンチな男”を演じる。“アンチな男”の職業は弁護士で、公式サイトでは「ヒーローとは言い難い、限りなくダークで危険な人物」とも紹介されているが、このドラマでファンが長谷川さんに期待するのは、どのようなことなのだろうか……。 【写真特集】長谷川博己が“悪い顔”している? 新たなダークヒーローが爆誕!!
長谷川さんといえば、数々の映画やドラマで幅広い役柄を演じ分け、独特な存在感を放つ、誰もが認める演技派俳優。近年は、NHKの連続テレビ小説「まんぷく」(2018~19年)で、安藤サクラさん扮(ふん)するヒロインの(ほぼ主人公の)相手役を演じると、そこから1年たたずして始まった主演大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(2020年)では、コロナによる撮影中断がありつつも、義を重んじる実直な性格の明智光秀役を見事に務め上げた。
今や映像界に絶対に欠くことのできない存在となった長谷川さんだが、ファンの間でいまだ忘れらない当たり役の一つに挙げられるのが、ちょうど10年前の2014年4月にスタートした「MOZU」シリーズの東和夫。
「MOZU」シリーズは、逢坂剛さんの小説が原作で、西島秀俊さん演じる公安のエース・倉木尚武が、殺し屋・百舌(モズ)の存在の謎や公安の秘密作戦にまつわる悲劇、国家を揺るがす策略などに迫る姿を描いた。
テレビドラマは2期にわたって放送され、完結編となる劇場版も制作されたが、シリーズを通して、悪役として暗躍したのが東だった。東は、裏の仕事を請け負う、警備会社役員。自身も以前は公安にいたことから、倉木に対して異常なまでの関心を持ち、冷酷さの中に秘めた狂気が時に表出し(途中からは出っぱなし?)、常軌を逸した行動をとるマッドなキャラクターとして、決めぜりふの「チャオ!」と共に人気を博した。