山梨学院の林謙吾投手（２年）＝神宮球場で２０２２年１１月１８日、前田梨里子撮影

　山梨学院が出場を決めた第９５回記念選抜高校野球大会は３月１８日に開幕する。「一戦必勝」を期し、練習に励む「挑戦者たち」を紹介する。（この連載は竹田直人が担当します） 　◇緩急ある投球、身上　林謙吾投手（２年） 　この冬場は毎日、昼に弁当を二つ食べ、筋力トレーニングにも励むなどして体を大きくすることに注力してきた。結果、体重は約７キロ増えたといい、「球威、球速は確実に増した」と自負する。 　最速１３９キロの直球と１００キロ台のカーブ、カットボールなどを織り交ぜた緩急をつけた投球が身上。学校の成績も優秀で、吉田洸二監督は「修正力に優れているので、一気に崩れることはない」と評価する。 　「エースの座にはこだわっていないが、勝利にはこだわる。初の甲子園は楽しみでしかない」。右腕には力がみなぎっている。 　◇配球、送球に自信　佐仲大輝捕手（２年） 　１年秋から正捕手を任されている守備の要。昨春のセンバツ、夏の甲子園も経験しており、「大舞台をたくさん経験させてもらっているので、どんな状況でも落ち着いてプレーができる」と語る。 　捕手として配球はもちろん二塁への送球も自信があるが、身長１８０センチ、体重８２キロの恵まれた体格で長打力も期待されている。 　吉田洸二監督と同じ長崎出身で、甲子園出場を目指すため山梨学院へやって来た。「全国で戦えるメンバーがそろっているし、エースの林の調子も上がってきている。今大会ではベスト４を目指す」と力強い。 　＝随時掲載