兵庫県の斎藤元彦知事はきのうの会見で、30日付で失職し出直し選挙に臨む意向を示しました。 　きょう27日は午前10時すぎに登庁し、報道陣に一礼。現知事として“最後の登庁日”となりました。 （Q今の気持ちは？） 「この3年間、全力で仕事をしてきた。県職員の皆さん、いろんな皆さんに感謝申し上げたい」 「自分としては、任期満了まで仕事したかったという思いがある」 （Q気持ちの面でも楽になった？） 「楽になったということはないが、やっぱり職を失するということで、自分としてはゼロから、いちからの出直しになる。やるしかないという気持ち」

兵庫県選挙管理委員会（27日午前10時ごろ）

　斎藤知事の決断から一夜。県庁内も慌ただしく動きが加速しています。 　県議会の解散なども視野に準備をしていた選挙管理委員会は、県知事選挙が確定したことで投票用紙の手配や電話対応などに追われていました。

自民党兵庫県議団・北野実幹事長

　県議会の各会派も候補者選びの動きが加速しています。最大会派の自民は独自の候補を立てる方針で27日、検討委員会を開きました。 （自民党兵庫県議団・北野実幹事長） 「時間がないので（候補者の検討について）最終段階と考えている。しっかり応援をできる人をと考えている」

日本維新の会・吉村洋文共同代表

　3年前の知事選では斎藤知事を推薦した維新も、独自候補の擁立を明言しました。 （日本維新の会・吉村洋文共同代表） 「今回の文書問題に関して、告発者捜しをして、告発者潰しをしたと思っている。それを知事がやるのは、僕はやっぱり間違っていると」 「維新の会として、兵庫県知事選に候補者を擁立する」

大沢芳清氏

　共産党はすでに、無所属で医師の大沢芳清さんの推薦を表明しています。 　斎藤知事が失職してから50日以内に実施される選挙。選挙管理委員会は11月10日か17日を投開票日と想定していて、週明けに正式な日程を発表します。