原因となる虫が急増 「ナラ枯れ」拡大防止へ対策会議
ミズナラなどの木が枯れる「ナラ枯れ」。原因となる虫の急増を受け、道はきょう、被害の拡大防止に向けた対策会議を開きました。 ナラ枯れは「カシノナガキクイムシ」という体長5ミリほどの虫が持つ病原菌「ナラ菌」に感染してミズナラなどが枯れる現象で、林業への影響が懸念されています。温暖化によって被害地域が北上していて、道内でも去年はじめて道南の松前町と福島町でナラ枯れが確認されました。 また、先月の調査では、知内町・木古内町を含めた4つの町でカシノナガキクイムシが去年の7倍に当たる119匹確認され、道内で越冬できることが新たに分かっています。 対策会議には関係自治体の職員や専門家が出席しました。 道・水産林務局森林計画担当・立原泰直局長「今後、被害木の増加、被害エリアの拡大が予想される。被害拡大の防止に取り組みたい」 被害木は葉が茶色に変色することから、道は紅葉前の来月上旬にもヘリコプターを使って、上空から道南の被害状況を調べる予定です。 立原局長「4つの町以外にも被害があれば、情報提供も幅広く呼びかけたい」