全米4強のドレイパー、世界8位フルカチュを破り8強!2試合連続でブレーク許さず「リズムが良くなってきた」[木下グループジャパンOP]【テニス】
ドレイパー、昨年の肩の怪我をきっかけにサーブが好調「リズムが良くなった」
9月27日、「木下グループジャパン・オープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス2回戦が行われ、全米オープン4強のジャック・ドレイパー(イギリス/世界ランク20位)が、第2シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド/同8位)を6-4、6-4で下し、ベスト8入りを果たした。 【動画】ドレイパーが世界8位フルカチュを破って8強入り マッチハイライト 20歳のドレイパーは、昨年の全仏オープンで肩を負傷して3ヵ月ほどツアーから離脱したが、これを機に「トレーニングをし直して、自分でコントロールできることを強化できた」とフィジカルを改善。同年8月に123位まで落ちたランキングは、今季のツアー初優勝や全米オープン4強で、自己最高となる20位まで上昇した。 昨年に続いて2年連続での出場となった今大会は、1回戦で予選勝者のマッティア・ベルッチ(イタリア/同103位)を6-4、6-2と、ブレークポイントを握らせずに快勝。トップ10のフルカチュとの一戦を迎えた。 これまで5度対戦し1勝4敗。今季はクレーコートで2戦していずれも敗れている相手だが、ドレイパーは堅実なプレーでプレッシャーをかけていく。サービスゲームでのポイント獲得率やキープ率、エース数などを総合したスタッツでマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)に次いで、2位に位置するフルカチュから第5ゲームでブレークに成功すると、サービスゲームでは必ずエースを奪うなどの安定感を披露して6-4でセットを奪う。 続く第2セットでもフルカチュのサーブにタイミングを合わせてラリー戦に持ち込むと、ミスを誘って第5ゲームでブレーク。最後までサービスゲームを失うことなくストレート勝ちを収めた。準々決勝では、ウーゴ・アンベール(フランス/同19位)とブランドン・ナカシマ(アメリカ/同36位)の勝者と対戦する。 「とてもいいプレーができたと思う。トップ10の選手で成功している選手、そして調子のよい選手であることを考えると、とても良い結果」と振り返ったドレイパー。 19ゲーム連続でキープをしている好調のサーブについては、「リズムが良くなってきたからだと思う。昨年肩の怪我をしてサーブについて考え直した。その時に気が付いたのはファーストサーブを安定して入れることが大切ということ。試行錯誤した結果、リズムを良くすることで確率も上がって、キープしやすくなった」と理由を明かした。 試合後には、コートサイドに詰め掛けたファンにサインを書いたり、写真を撮って応えたドレイパー。「日本の文化や食べ物、そしてファンはとても素晴らしい。イギリスの国旗や僕の写真を持って応援してくれて、いつも感謝している。それと同時に、僕自身もファンだったこともあるからボールを差し出したり、紙を持ってサインを求めていた。だから感謝とリスペクトの意味を込めてファンと接している」と、大会関係者が止めるまで誠実に対応した。
Tennis Classic 編集部