3番手、4番手だったアルナウトビッチ、A・サンチェスもペースアップ テュラム離脱も負けなかったインテルの総合力に称賛
バックアッパーFWがここぞの場面で大仕事
シモーネ・インザーギ率いる現在のインテルは、セリエAでも首位を独走するなど攻守両面において隙がない。今の欧州サッカー界で1、2を争うほど完成度の高いチームと言っていいだろう。 伊『Gazzetta dello Sport』が称えるのは、総合力だ。先月21日に行われたアトレティコ・マドリードとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグでは、2トップの重要戦力だったFWマルクス・テュラムが前半に負傷。マルコ・アルナウトビッチとの交代を余儀なくされた。 インテルではアルナウトビッチ、さらにアレクシス・サンチェスがFWのバックアッパーとして控えているが、両者の成績はお世辞にも良いとは言えない。テュラムの離脱は痛手になると思われた。 しかし、そのアトレティコ戦ではアルナウトビッチが決勝ゴールを記録。さらにリーグ戦では、レッチェ戦、アタランタ戦、ジェノア戦と現在3試合続けてサンチェスがアシストを記録していて、ジェノア戦ではゴールも記録した。今季のサンチェスはセリエAで0ゴール0アシストの状況が続いていたのだが、テュラムが離脱したタイミングでパフォーマンスレベルを上げてみせた。 前述のジェノア戦では途中からテュラムも復帰していて、インテルの前線は再びピースが揃った。なかなか結果を出せていなかったアルナウトビッチとサンチェスがこの期間に活躍したことは終盤戦にも活きてくるはずで、インザーギ率いるインテルはあらゆることが思い通りに進んでいる。
構成/ザ・ワールド編集部