【60歳代のおひとりさま】貯蓄額「平均値と中央値」は?年金だけで生活できるのか
2024年も残り約半月で終わります。 年々続く物価高により、思うように貯蓄ができなかったという方もいるでしょう。 ◆【円グラフ】60歳代・ひとり以上世帯の「貯蓄分布」と平均・中央値はいくら?「厚生年金と国民年金」1万円刻みの受給権者数もグラフで見る! 老後は年金生活となりますが、年金額は毎年度改定されており、2024年は物価高により増額されたものの、マクロ経済スライドによる調整で実質的には目減りとなりました。 少子高齢化の日本では今後年金額が減る可能性も考えられるため、できるだけ早くから老後対策をしておきたいところです。 特におひとりさまは自身で老後に備えねばなりません。今回は各年代のおひとりさまの貯蓄額をみていきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【60歳代おひとりさま】貯蓄額「平均値と中央値」はいくら?
一般的な年金受給開始年齢は65歳から。現代は60歳代で働く方も増えていますが、老後資金は60歳代を目標に備えている方も多いでしょう。 まずは金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[ひとり以上世帯調査](令和5年)」より、60歳代・ひとり以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 ●【60歳代・ひとり以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1468万円 ・中央値:210万円 60歳代おひとりさまの平均貯蓄額は1500万円近くですが、中央値は210万円まで下がりました。 金額ごとにみると貯蓄ゼロの方が33.3%。一方で貯蓄3000万円以上の方が15%となっています。 1000万円以上ある方は約34%となっており、1000万円以下という方が半分以上となりました。 では、貯蓄保有世帯のみの場合は平均と中央値はいくらでしょうか。
【60歳代おひとりさま】貯蓄額がある世帯のみの「平均値と中央値」はいくら?
同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。 ●【60歳代・ひとり以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:2240万円 ・中央値:1100万円 貯蓄がある世帯のみでは平均は2000万円を超え、中央値は1000万円を超えました。 金額ごとにみると100万円未満が12.8%となっており、貯蓄があるものの心もとない方も少なくありません。 3000万円以上が22.7%となっており、平均を引き上げていると思われます。 60歳代でまとまった貯蓄を貯めるためには若いころからの積み重ねが大切でしょう。 では、年代ごとの平均的な貯蓄額はいくらでしょうか。