積雪に備えてカーメイトの非金属タイヤチェーン「バイアスロン クイックイージー」の取り付けを練習してみた!
初めての取り付けが降雪では完全装着は難しい
筆者は横浜市に住んでいるので、昨年も今年も(今のところ)雪の日に走る機会はなかったのだが、まだあと2カ月は油断できない、ということで遅ればせながらタイヤチェーンを入手。 【詳しく画像で見る】プラスチック製ケースで保管や持ち運びにも便利 積雪に備えて取り付けの予行練習をしてみた。 タイヤチェーンには大きく分けて金属タイプと非金属タイプの2種類がある。今回選んだのは、やや高価だがそのぶん耐久性に優れ、乾燥路での乗り心地の悪化も抑えられている非金属タイプ。 カーメイトの「バイアスロン クイックイージー」だ。 国内自動車メーカーの純正品としても採用され、非金属タイヤチェーンの売り上げNo.1の製品だ。
購入時の注意点は、必ずタイヤのサイズに適合したものを選ぶこと。アフターマーケットパーツなどで車高をダウンさせている場合はホイールハウスとのすき間が狭まっているはずなので、販売店に装着可能かどうかを確認した方が良いだろう。 間違えてはいけないのは、前輪駆動車(FF車)は前輪に、後輪駆動車(FR車)は後輪に装着すること。四輪駆動の場合にはベースとなっている車両の駆動方式に従うこと。 不明な場合は取扱説明書を読んだり、ディーラーに確認したりするようにして正しく取り付けよう。 「バイアスロン クイックイージー」は収納や持ち運びが楽にできるプラスチック製のトランク状ケースに、左右2組のタイヤチェーン本体と2枚の腕カバー付き軍手、2個のハンドル、防水の取扱説明書が納められている。
必要なものがすべてそろっているので、自分で用意するものがないのはウレシイところ。 チェーン本体はやや重さがありゴワゴワした硬めの素材だが、これを慣らして平らな状態で地面に置く。 始めに3カ所のロック部を伸ばし、ワイヤー側を手前、スパイク面を上にして地面に置き、そのままタイヤの裏側へと回し込む。 雪が積もっている場合にはタイヤ周囲の雪を掻き出したほうが作業がしやすいだろう。 裏側への回し込みは左右均等に行い、それができたら左右からチェーンを持ち上げて奥側(車両側)ワイヤー端のワンタッチジョイントとジョイントホールを接続する。 そして、手前上側のフックをチェーンのホール部へと引っ掛け、チェーンをタイヤ裏側へと落とし込むように移動。 さらに接地面付近の下側のフックも接続するのだが、そのままの状態ではフックとホール部が離れすぎているため、タイヤとチェーンがフィットするように、力を入れてグッと引っ張る。 この作業はコツをつかんでいないので少し手こずったが、数分でホールにフックを引っかけることができた。 次回はもっとスムーズに作業できるだろう。 ここまで来ればあとワンステップ。この製品の特徴でもあるロック部の穴にハンドルを差し込み、右へ回転してロックをかける。これは3カ所あり、下側から作業を行う。すべて確実に留まっていることが確認できたら作業は完了だ。
文字に起こすとややこしく感じるかもしれないが、図解入りの取付説明書を見ながら行えば、とても簡単な作業。 筆者は初チャレンジでも片側あたり10分もかからなかった。車両の移動もなくジャッキアップも不要だ。 事前に自宅駐車場などでシミュレーションを行っておけば、イザというとき迷わずスムーズな作業ができるだろう。
<文/浜先秀彰>