「世界の100人」に宮崎駿氏 米誌タイム、上野千鶴子氏も選出
【ニューヨーク共同】米誌タイムは17日、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」を発表、日本からアニメ映画監督の宮崎駿氏と社会学者の上野千鶴子氏、大阪大の林克彦教授、米エール大の岩崎明子教授を選んだ。 上野千鶴子さんの祝辞の狙い、考えてみた
宮崎氏を「アニメ界の歴史で個人として最も影響力のある監督」と評し、最新作「君たちはどう生きるか」は多くの人を引きつける「名作だ」とたたえた。上野氏については著作が中国で人気となり、フェミニズムの概念を広めるとともに、結婚と出産を巡る重圧に抵抗する中国人女性らの「ロールモデル」になったと紹介した。 林氏は雄マウス由来の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から卵子を作製することに成功し、「不妊の問題を抱える人々に希望を与えている」と評価。岩崎氏の免疫学の研究が新型コロナウイルス感染症の後遺症の解明に役立っていると称賛した。経営に関わるスイス製薬大手ロシュによると、岩崎氏は米国籍。 他にロシアの反政府活動家で2月に刑務所で死亡したナワリヌイ氏の妻ユリアさんらが名を連ねた。