スタイル貫き、来季につながる試合をしたいスティーラーズ。勢いあるレヴズは、最後まで成長し続ける
プレーオフトーナメント進出(4今日)の道は、両チームとも前節の結果により途切れた。 今季の残り2試合は、来季へのスタートでもある。しかしその前に、今季の集大成を刻みたい。それこそが、チームが前へ進むエナジーを産む。
4月27日(土)、東大阪市花園ラグビー場で開催されるリーグワン、ディビジョン1のコベルコ神戸スティーラーズ(第14節を終わって5位/勝ち点36)×静岡ブルーレヴズ(同8位/勝ち点33)は、互いのプライドを懸けた戦いとなる。
今季、第2節で戦った際は30-26とスティーラーズが競り勝った。30分過ぎまで同点と、スリリングな展開だった。 あの日から4か月ちょっとの時間が経過したいま、アーリーエントリーの選手たちも加わって、それぞれ陣容が少し変わった。 ただ、力が接近している状況は変わらない。
前節の4月21日(日)、クボタスピアーズ船橋・東京ベイと札幌で戦ったスティーラーズは、負けたら4強へ進む可能性が途切れる試合に29-39のスコアで敗れた。
トライを重ね、勝ち点5(トライ数差3以上での勝利)で勝たねばならない一戦だった。 ラグビーは激しく体をぶつけ合いながらも、繊細なマインドがプレーに如実に反映される。勝ち方も求められる80分に苦しんだように見えた。
勝ち点5をつかむためにスティーラーズ選んだ道は、まず勝利。SOブリン・ガットランドが5PGを決め、後半20分過ぎのスコアは22-22だった。 LOブロディ・レタリック主将は「勝たないことにはプレーオフには進めない。まず、同点に追いついてからボーナス点を狙おうと考えた」と試合後に話した。
しかし、事は思うようには進まない。逆に終盤に2トライを追加されて勝利も逃してしまった。 デイヴ・レニー ヘッドコーチは試合運びそのものより、「ソフトな(簡単に)トライを許していては勝てない」と防御面に苦言を呈した。 トライラインを背にしての守りに粘りが足りなかったと指摘した。