老舗温泉旅館「長栄館」が営業停止 宿泊客も閉館惜しむ 従業員28人は解雇 2月に破産手続き開始決定 岩手・雫石町
TVIテレビ岩手
盛岡地方裁判所から破産手続き開始の決定を受けた岩手県雫石町の老舗旅館「長栄館」が15日、営業を停止しました。 1952年に創業した「長栄館」は、コロナ過で観光客が減ったことなどを背景に赤字経営が続き、ことし2月、盛岡地裁から破産手続き開始の決定を受けました。 営業停止を前に14日は、県の内外からおよそ80人が宿泊。宿泊客によりますと、客と従業員が一緒に写真を撮るなどして閉館を惜しんだということです。 宿泊客 「涙で別れてきた。本当に元気でまたどこかで会おうねって言ったけれども」「くやしい…なんでこんなことになったのか」 「長栄館」は、15日付けで従業員28人全員を解雇し、事業を譲る先を探していますが、難航しています。