岡山神社で来年「巳年」の大絵馬 張り子を卒業、千社札で白蛇を
来年の干支(えと)である「巳(み)」の大絵馬・除幕式が12月19日、岡山神社(岡山市北区石関町)で行われた。(岡山経済新聞) 【写真】岡山神社「巳(み)」の大絵馬 2013(平成25)年に始めた大絵馬は、2回目の巳を迎える。当日は、岡山神社の久山信太郎宮司が祝詞を上げた後、奉納者のデザイン事務所「cifaka(シファカ)」(同)の作元大輔さん、デザインユニット「COCHAE(コチャエ)」の軸原ヨウスケさん、旧久米町の郷土玩具・久米土人形を継承するデザイナーの長友真昭さんと共に除幕式に臨み、目入れを行った。 1745年に池田継政が建て、岡山大空襲で焼け残り、後に市の重要文化財になった「随神門」の大修理を昨年行った同神社。修理工事が終わった時、宮司も知らないうちに千社札(せんじゃふだ)を手の届かない場所に貼っているのを見つける。千社札は、寺社仏閣に訪れた際、名前や願い事を書いて建物などに貼る行為。コチャエの軸原さんは、随神門ではなく大絵馬に千社札を貼ってもらうことを考えた。 今年で、大絵馬も干支が2周目を迎えたことから、前回までの張り子を使った大絵馬をやめた。制作した長友さんは、巳の漢字に似た形状の大絵馬に千社札を貼ってもらい、白蛇を完成させる。「蛇は郷土玩具でも人気があまりない。なるべくかわいらしく、怖くない蛇を作った。白蛇は縁起がいいと言われる。みんなで完成させて縁起の良い一年になってほしい」と話す。 コチャエが制作した千社札と岡山神社ステッカーを組み合わせて500セットを用意する。初穂料は500円。 岡山神社の宮司・久山さんは「大絵馬もさらなるステップに入った。多くの参拝者と一緒に白蛇を完成させ、多くの人の健康と幸せ、金運の上昇を祈っている」と話す。
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