大谷翔平、ドジャーブルーへ! 西海岸の超名門強豪軍団 ロサンゼルス・ドジャースってどんなチーム?
投手陣がやや弱点も……
チームは言わずと知れた現在ナ・リーグ西地区2連覇中の強豪。監督は16年から指揮を執るデーブ・ロバーツ。沖縄県生まれの日系アメリカンアフリカンだ。彼の下では、前田健太、ダルビッシュ有などがプレーした。現場スタッフとして、03年にインターンでチームに入り、15年にメジャーに昇格した中島陽介さんというアシスタント・アスレティック・トレーナーが在籍する。そのほかにも多くの日本人スタッフや日系人スタッフが働いている。
13年から8年連続ナ・リーグ西地区優勝。21年は優勝を逃したがワイルドカードでポストシーズン出場。さらに22、23年と連続優勝を果たしており、プレーオフの常連チームだ。ドジャースを強豪チームに変革したのが、アンドリュー・フリードマン編成本部長。レイズの育成部門で頭角を現したフリードマンは05年に28歳でレイズのGMに就任し、08年にア・リーグ優勝に導いた。その手腕を買われ14年にドジャースに現在のポストで迎え入れられた。 当時は弱小チームを強豪に導いた手腕が高く評価され、金満チームをどう編成するかと疑問視する声もあったが、ロバーツ監督とともに毎年強豪チームをつくり上げている。 主力選手を見ていくと、まずWBCで大谷が「あこがれるのをやめましょう」とスピーチした中に名前が出てきたムーキー・ベッツがいる。来季は二塁を守る予定だ。正捕手は生え抜き28歳のウィル・スミス。一塁には今季211安打、29本塁打のフレディ・フリーマン。三塁は36本塁打、105打点のマックス・マーシー。中堅には23本塁打の26歳、ジェームス・アウトマンというスター選手がそろう。ここに大谷が入り、かなり強力な打線になった。 投手陣は、エースのクレイトン・カーショウはFAだが、24歳で11勝を挙げた右腕のボビー・ミラー、29歳で抑えを任され24セーブを挙げたエバン・フィリップスが在籍。DV疑惑の左腕エース、フリオ・ウリアスが抜けただけに、やや投手陣が弱い印象だ。お金がある球団だけに、先発左腕の獲得の可能性もある。