ウズベキスタンの英雄から井上尚弥へ挑戦状 ― 東京・パリ五輪金メダリストが同胞ボクサーの対戦を後押し
東京オリンピック金メダリストのバホディル・ジャロロフ選手が、自身の半生を描いた映画『草原の英雄ジャロロフ~東京への道~』の来日記者会見で、4団体統一王者・井上尚弥選手への「間接的な挑戦状」を投げかけた。 ウズベキスタンの英雄から井上尚弥へ挑戦状 ― 東京・パリ五輪金メダリストが同胞ボクサーの対戦を後押し バホディル・ジャロロフ選手は2021年の東京オリンピックにて、ボクシング・スーパーヘビー級で金メダルを獲得。さらに、パリ五輪でも同カテゴリーで金メダルを二大会連続で手にした、ウズベキスタンの英雄だ。 ジャロロフ選手は会見で井上選手を「とても素晴らしいボクサー」と称賛しながら、同胞のムロジョン・アフマダリエフ選手との対戦実現に期待を寄せた。この発言は、アフマダリエフ選手陣営がWBAタイトル戦の実現を強く求めている中で飛び出したもので、ウズベキスタンボクシング界の英雄からの支援表明を意味する。
映画『草原の英雄ジャロロフ~東京への道~』は、ウズベキスタンの農村から東京、そしてパリオリンピックでの金メダル獲得まで、祖国の誇りとなった選手の感動の実話を描いている。来月より日本での劇場公開が予定されているが、この映画の公開と時を同じくして、新たなウズベキスタンvs日本のボクシング対決の実現に向けた動きが加速する可能性も出てきた。 会見でジャロロフ選手は井上について「井上選手はプロボクシングでもアマチュアボクシングでも世界チャンピオンを獲得している、とても素晴らしいボクサーです。リングでの態度やパンチング、全てが素晴らしい。彼のことを尊敬しています」と語った。 映画『草原の英雄ジャロロフ~東京への道~』は2024年11月8日(金)より全国で順次公開される。