折り鶴で地域のつながりを 大分市の坂ノ市校区ボランティア、「ムッちゃん平和祭」の会場など彩る 住民に提供呼びかけ
大分市坂ノ市地域の住民グループ「坂ノ市校区ボランティア」(佐藤利子代表)が地域住民を巻き込んで千羽鶴を折り、多くの人の健康や平和を願う活動を続けている。これまで3万羽以上を折り、同市の「ムッちゃん平和祭」の会場などに飾られた。合言葉は「折り鶴で地域のつながりを」。 グループは地域の54人が所属。自治会活動や高齢者サロン、家庭学級の手伝いや地域の美化などに取り組んでいる。 きっかけは、2020年からの新型コロナウイルス禍。ほとんどの活動ができなくなり、できることをと始めたのが千羽鶴作り。医療従事者を励まそうと坂ノ市市民センターや校区公民館などに専用の折り紙、回収箱を置き、住民に協力を呼びかけたところ、自分たちの分と合わせて21年までに2万羽が集まった。一部を市に贈り、ワクチン接種会場などに飾られた。 その後、22年に7千羽、23年に5千羽を作り、同市の「ムッちゃん平和祭」の会場などを彩った。今年も製作を進めており6月中旬まで、そのための折り紙と回収箱を坂ノ市市民センターなどに置き、住民に提供を呼びかけている。 佐藤代表(75)は「回収箱に寄せられた折り鶴を見ると、気持ちが温かくなる。今後も活動を続けて住民の思いをさまざまな所に届けていきたい」と話している。