民俗芸能の歴史、復活の歩み紹介 震災伝承館で企画展 福島・双葉
東日本大震災・原子力災害伝承館の企画展「長期避難と祭り~伝統文化がつなぐ地域住民の絆」は21日、福島県双葉町の同館で始まった。双葉郡8町村と飯舘村の神事や祭事に焦点を当て、民俗芸能の歴史や震災後の復活の歩みなどを紹介している。来年3月24日まで。 芸能団体など25団体について、活動の記録や代表者の伝統継承への思いなどをパネルでまとめ、展示している。実際に祭事などで使われていた各団体の獅子頭や衣装などが並ぶほか、震災前の活動の様子を写真や映像で紹介している。 同館の常任研究員の研究を活用した初めての企画展で、展示物は研究員の葛西優香さんが中心となって取材し、収集した。 来年2月22、23の両日には企画展の関連イベントとして、双葉郡と飯舘村の芸能団体による発表会を同館で開く。約10団体が出演する予定。 開館時間は午前9時~午後5時(最終入館は同4時半)。火曜日と29日~来年1月3日は休館する。企画展の観覧には常設展示室の入館料が必要。問い合わせは伝承館(電話0240・23・4402)へ。
福島民友新聞