「いまも呪縛から抜け出せない」 尼崎・コンビニ店員誤認逮捕事件 原告女性が損害賠償求めた裁判で意見陳述
兵庫県尼崎市のコンビニエンスストアでの誤認逮捕事件の裁判で、原告の女性本人が意見陳述し、「二度と、私と同じ思いをする人を作らないでほしい」と訴えました。 訴状によりますと、尼崎市の60代の女性は去年11月、勤務先のコンビニから現金を盗んだとして警察に誤認逮捕され、国や兵庫県・コンビニを運営する会社などに対し、約330万円の損害賠償を求めています。 8日の第1回口頭弁論で女性は自ら意見陳述し、「誤認逮捕による呪縛から今も抜け出せません」「毎日、夜もまともに眠ることが出来ず、フラッシュバックを起こすこともあります」「二度と、私と同じ思いをする人を作らないでほしい」などと訴えました。 被告のうち、国とコンビニの運営会社は訴えの棄却を求め、争う姿勢を示しました。 また兵庫県は、責任についてはおおむね認めるものの、損害額については争うとしています。 原告側代理人の弁護士は今後、誤認逮捕の原因となったコンビニ運営会社の金銭の管理状況について、説明を求めていく方針です。
ABCテレビ
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