DeNA猛烈マシンガン祭り!球団74年ぶり一回表に9点、球団記録並んだ46年ぶり先頭から6者連続H
令和のマシンガン打線だ!! DeNAは1日、中日5回戦(バンテリンドーム)に12―1で大勝。球団74年ぶりの一回表に9得点を刻む猛攻で2連勝を飾り、3カードぶりに勝ち越した。4番の牧秀悟内野手(26)が3号3ランを放つなど5打点の荒稼ぎ。昨季のセ・リーグ打点王が、5月に入り本領発揮の気配を漂わせた。 【写真】DeNA・牧秀悟と阪神・中野拓夢、佐藤輝明、森下翔太が談笑…試合前に仲良しカルテットが集結 4月までつながりを欠いたDeNA打線が、五月雨式に打ち続けた。今季最多を大きく更新する17安打12得点。自身も今季最多の5打点をマークした主将の牧は「1番から全員が積極的にいってくれたので、初回からいい形で入ることができた」と胸を張った。 一回に佐野の適時打で1点を先制し、なお無死一、三塁の好機で打席に入った牧は、今季の防御率が0・77だった涌井の初球の変化球を振り抜いた。ベイスターズファンが待つ左翼席へ8戦ぶりの一発を運び「佐野さんが点を取ってくれたので楽な気持ちで打席に立つことができ、いい形になった」と拳を握った。 主砲の一打で火力を上げた打線が大爆発した。球団では46年ぶりでタイ記録となる「一回先頭から6者連続安打」をマークするなど涌井を一回をもたせずにKOし、打者13人で9安打9得点の猛攻。一回の9得点は横浜時代の1996年以来28年ぶりで、一回表に限ると大洋時代の50年4月30日の国鉄戦(市川)以来74年ぶりだった。 牧は昨季103打点を挙げ、プロ入りから目標に掲げてきた打点王に初めて輝いた。主将となり迎えた今季。4月28日の巨人戦では同点の五回1死満塁で痛恨の三ゴロ併殺打に倒れるなど「力みがあった打席が多かった」と悔しい思いをした反省を生かした。この日は力むことなく三回の好機でも左中間へ2点二塁打を放ち、勝負強さを取り戻した。 連敗を3で止めた前夜は新戦力の中川颯(はやて)がプロ初勝利をマーク。この日は打線が大量点を奪って2連勝とし、3カードぶりの勝ち越しだ。ヤクルトと並んで5位だが借金を2に減らし、2位巨人に1ゲーム差と迫った。「月が替わって、すごく良い入りができた。次(3日)はマツダスタジアムでまずは初戦を取れるように、いい準備をしていきたい」。主将は5月の逆襲を誓った。(浜浦日向) ◆1978年以来46年ぶりに一回先頭から6連打を放った打線について、73年生まれのDeNA・三浦監督「(78年の6連打は)幼稚園の頃で記憶にはないですけど。初回は積極的に捉えられた。今後の弾みにしていかないといけない」