大垣日大、東海大札幌に完封負け…今大会から背番号1を背負った中野翔真は課題の立ち上がりに3失点【明治神宮大会】
◇20日 明治神宮野球大会高校の部1回戦 東海大札幌3―0大垣日大(神宮) 全国の舞台で逆転劇は再現できなかった。東海大会では全3試合で逆転勝ちした大垣日大。1回に3点を失い、散発6安打で1点も挙げられないまま神宮を去ることになった。先発で6イニング5安打3失点の中野翔真投手(2年)は「課題にしていた立ち上がりで3点も取られてしまった」と肩を落とした。 1回先頭は左飛で打ち取ったが、この時も「甘いボールだった」。次打者には追い込んでから左前打を浴び、暴投や死球が絡んで1死一、三塁。4番にはスライダーを捉えられて2点適時三塁打を浴びるなどこの回3点を献上した。「変化球を狙われてしまった」と2回以降は直球主体の投球に修正できたことは収穫だった。 春先に右ひじの靭帯を損傷して約4か月間投球練習ができなかった右腕。リハビリを経て復帰した今秋の県大会や東海大会での活躍が認められ、今大会から高校で初めて背番号1を背負った。「大垣日大の1番として自覚をもってやらないと」と覚悟をにじませた。 来春のセンバツ出場はほぼ確実。課題と収穫を手にした神宮での敗戦を糧に、甲子園で勝つための鍛錬の冬が始まる。
中日スポーツ