【皐月賞】"ヤンチャな少年"コスモキュランダが名手と共にG1奪取へ
皐月賞 コスモキュランダ 伊藤祥徳調教助手 ――前走の弥生賞を勝って皐月賞の優先出走権を取りました。改めてレース内容を振り返ってください。 伊藤助手(以下、伊):前走の前も相変わらず遊びながら走るところがあったので「しっかり走らないとダメだよ」ということを教える意味で、少し厳しめに調整して締めていきましたが、その効果が競馬でしっかり出ていたと思います。展開を読んで上手に乗ってくれたジョッキーの手腕も大きかったです。 ――この中間の過ごし方を教えてください。 伊:前走後は在厩調整で進めています。レース後1週間くらいラクをさせて、少しずつ組み立て直して立ち上げてきました。 ――4/3(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。 伊:前走は勝ちましたが、先ほども話したようにまだ遊んだりソラを使うところもあるので、遊ばせずにビシッと強めにやろうということでジョッキーを乗せて追い切りました。3頭併せの1番後ろから追いかけるシビアな形でやりましたが、反応も良く時計も終いまでしっかり出ていましたし、狙い通りの強度の1週前追い切りが出来たと思います。 ――昨年6月の東京でデビューして、皐月賞へ出走するところまできました。経験を積みながら成長を感じるところはありますか。 伊:良い意味で不良と言いますか(笑)、ワガママで不真面目でヤンチャで、でもポテンシャルはあるという馬でした。京都2歳ステークスを走ってから、改めて「走るな」「能力があるな」と感じていましたし、レースを使うごとに大人になってきて、しっかり走らなければいけないところとリラックスしてもいいところが分かってきて、メリハリがきくようになってきたことが大きいですね。 精神面が成長したことで、元々持っていたポテンシャルを出せるようになってきたと思いますし、それが弥生賞を勝って皐月賞という道に繋がったかと思っています。 ――レースへの意気込みをお願いします。 伊:前走と同じようなパターンの再現というのは難しいと思いますが、馬は日々成長していますし最終週の中山の馬場も合いますからね。モレイラ騎手はあれだけのジョッキーですし、しっかり動かしてくれる騎手とは手が合うと思うので楽しみです。G1で強い相手が揃いますが、チャンスがあると思っています。
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