システム、映像、音楽どれも秀逸…コナミが誇る「ディスクシステム」の隠れた名作アクション
■ぴょんぴょん跳ねるのが斬新! 移動と被弾をかわすのに頭を使った『迷宮寺院ダババ』
1987年5月に発売されたのが『迷宮寺院ダババ』だ。本作はマップ上を移動するアクションゲームで、主人公・シヴァを操作してさらわれた恩師の娘・ターニャを救う旅に出る。 このゲームは、マップ上のマス目をジャンプして移動するという一風変わったシステムを採用していた。十字ボタンで歩いたり走ったりするのではなく、シヴァはそれぞれの方向にジャンプしてしまうのだ。もちろん、敵も同様にぴょんぴょん跳ねるから驚いた。 スキップしながら移動しているように見えるので、なんだか小躍りして嬉しそうなイメージだ。いやいや、シヴァよ……嬉しそうにしているんじゃない! ターニャにすればふざけているようにしか見えないぞ。 このゲームは、実はパズルのように頭を使う場面も多く、なかなか面白かった。通常のアクションゲームだと移動した先に敵が来たらすぐに引き返せるが、本作はジャンプをしているので着地先を変えることができない。 つまり、自分が跳ねた先に敵がいたらライフが減ってしまう。なので敵の行動を予測しながら進めないといけないし、飛び道具で攻撃してくるので被弾しないようにと頭を使ってプレイしたものだ。さすがコナミのゲームである。 そういえば、シヴァも直接攻撃をするわけでもなく、常に何か投げつけて敵をなぎ倒す。武器もパワーアップしていき、火の玉や鉄球も投げられるので、末恐ろしい僧といえる。
■ロープを張ってよじ登る! タイミングがすべて&難易度は高めだった『アルマナの奇跡』
最後は、1987年8月に発売された『アルマナの奇跡』だ。こちらは横と縦のスクロール型アクションになっており、ロープを投げて移動するのが特徴だ。ロープを斜め上に発射して移動すると、敵との遭遇を減らすことが可能となる。 短剣や爆弾、ピストルを使って敵を倒すのだが、武器は無限にあるものではない。そのため、残弾を確認しながら進めていくのに緊張感が高まった。 ストーリーは盗まれた神秘の石「アルマナ」を探すことで、これがないとなぜか石化してしまう村を救うため冒険の旅に出るというもの。オープニングで石化する女性の姿は衝撃的だった。 BGMも軽快で、グラフィックも美しい。ほど良い難易度があり、迫力あるボスも登場するので隠れた名作といえるだろう。 当時は『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』が本作発売から2カ月後の10月に地上波放送されたこともあり、ロープを使った探検家気分でインディアナ・ジョーンズ博士になったようでもあった。やり込みがいのあるゲームとして、当時はハマったものだ。 この当時のコナミは、ゲームシステムはもちろん、グラフィックやBGMも非常に秀逸で、楽しめるゲームが多かった。中でもこのディスクシステム3作は、今でも遊びたい名作ソフトだといえるだろう。
ジャッキー