大きな期待をかけている“都立の星”オリックス・鈴木優【伊原春樹の「野球の真髄」】
7月22日の楽天戦[楽天生命パーク]は4回途中KO。「2回のホームランを打たれてしまった場面では、初球の入り方に気をつけなければいけませんでした」と反省の弁を述べた[写真=井沢雄一郎]
都立の星には大きな期待をかけている。オリックスの6年目右腕・鈴木優のことだ。都立雪谷高から2015年、ドラフト9位で入団した鈴木。1年目、9月30日の西武戦(京セラドーム)で9回に登板して1/3回2失点のプロデビューだったが、その後は16年、19年に1試合ずつ一軍登板したのみ。昨年までの5年間で一軍では3試合の登板にとどまり、防御率19.64に終わっていた。 危機感もあったのだろう。昨オフにはT-岡田らとともにプエルトリコのウインター・リーグに参加。武者修行の地で投球術などを学んできたという。その成果を一軍で発揮するチャンスが訪れたのは7月1日の西武戦(メットライフ)だった。山岡泰輔ら先発陣に離脱者が出てきたなかで訪れた先発機会。鈴木は低く沈むツーシームを多投し、西武打線を5回無安打7奪三振に抑える快投でプロ初勝利をマーク。高卒の都立高出身者では史上初の勝利という快挙でもあった。 その後も先発ローテーションに組み込まれ・・・
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週刊ベースボール