「スキニー越しのお尻を見て絶望」 2年半前に筋トレを開始しコンテストに挑戦中の45歳・がんサバイバー
俳優の金子賢氏がプロデュースし“サマスタ”の愛称で知られる人気ボディコンテスト「SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)関東予選」が6月30日(日)、東京・日野市民会館で開催された。モノキニビキニで健康的な美しい身体を競うBEAUTY FITNESS MODELで、初出場ながら3部門に挑戦したのは下村架奈(しもむら・かな/45)さん。Web広告業に勤務しながら2人の娘を育てる下村さんは、過去に子宮頸がんを患い、絶望の淵を味わった。 【写真】下村架奈さんが強化した背中・お尻で魅せるバックポーズ
「第二子を出産した後の37歳の人生絶頂期に子宮頸がんを宣告されました。抗がん剤治療で髪の毛は抜けて、口の中は爛れてしまい、フィットネスどころの健康状態ではありませんでした」 今では6時に起床し、子どもたちの身支度の手伝いを終えてから、出社時間までの短い間に、週5~6日もトレーニングをこなすバリバリのキャリアウーマン。壮絶な過去を感じさせない前向きな表情と笑顔でインタビューに答えてくれた下村さんは、今回の経験をこう語る。 「美容系広告の仕事に携わっているので、メイクやセットをしてもらってステージに立った経験は、まるで自分が向こう側の人間になったようで不思議な時間でした」 仕事でもプライベートでも誰かを支えたり、輝かせたりする立場の下村さんは、自分が輝けるステージを見つけたことで、もっと理想の身体に近づけていきたいという欲が出てきたそう。 ある日、試着室で履いたスキニーデニム越しの自分のお尻を見て絶望。ちょうどデスクワークや子育てのストレスもあり、少しでも変わるきっかけができればと思い2年半前にトレーニングを開始。 「重力に負けた自分のお尻を見て本当にガッカリしました。やっと人前に出られる身体になったと思いますが、まだまだ理想とは程遠いです。ひとまず背中は自分に合格点をあげたいと思いますが、強化中のお尻はもっと自信が持てるように、次はバキバキに仕上げます」
トレーニングで、魅せられる身体とポジティブなメンタルを手に入れた下村さん。人はどんな絶望の淵からでも諦めなければ這い上がれることを体現してくれたその姿は、これからもフィットネス界で輝きを放つ存在でいてほしいと願ってやまない。
取材:林健太 撮影:FITNESS LOVE編集部